野球と暴力 殴らないで強豪校になるために

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野球と暴力 殴らないで強豪校になるために

  • 著者名:元永知宏【著】
  • 価格 ¥1,650(本体¥1,500)
  • イースト・プレス(2020/03発売)
  • ポイント 15pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784781618609

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内容説明

超メジャースポーツである野球が、なぜ超閉鎖的なのか?
“監督服従”型の野球から、“選手自発”型の野球へ
体罰による“統制”から、個々に向き合った“指導”へ
「勝者が歴史をつくる」なら、「暴力のないチーム」がこれからの勝者だ!

〈本文より〉
母校で起こった不祥事に対して、私には疑問しかない。学校関係者やOBから過剰に勝利を求められることはないし、野球の実績で進学先を決める生徒もいない。それなのに、なぜ指導者は暴力に訴えたのか。野球部OBの保護者のひとりは、私にこう言った。
「熱心に指導してくれる、いい監督さんやったんです。暴力は悪いことなんでしょうけど、やっぱりダメなんでしょうか」

〈取材対象者より〉
「暴力的なことでしか厳しさを出せないとしたら、その人は指導者とは言えないんじゃないでしょうか。」(渡辺俊介)
「大多数は天才じゃないから、その子の才能を見極めながら、あきらめさせてやることが必要だと思っています。」(田中聡)
「高校野球の監督は、“総務部総務課総務担当”になるしかない。カリスマになんか、なる必要がない。」(佐々木順一朗)
「東大と公立高校が強くなることが、日本の野球界を変えるきっかけになると思っています。」(喜入友浩)

〈本書に出てくる主な取材対象者〉
渡辺俊介(元・千葉ロッテマリーンズ) / 田中聡(元・日本ハムファイターズ) / 佐々木順一朗(元・仙台育英、現・学法石川監督) / 上林弘樹(北照監督) / 船屋隆広(札幌大谷監督) / 中矢太(済美監督) / 中矢信行(元・愛媛県高野連審判長) / 三谷志郎(今治西、早稲田大学OB) / 喜入友浩(東大OB、TBSアナウンサー) / 島田裕巳(宗教学者)


【目次】
はじめに
第一章 「昭和の野球」と「暴力指導」の真実
第二章 「厳しい指導」は何のためにあるのか?
第三章 野球というスポーツの「閉鎖性」
第四章 不祥事、出場停止からの復活
第五章 「暴力なし」で強くなる!
第六章 野球界の未来のために
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

こも 零細企業営業

22
勝つために殴る。愛のある体罰は良い。結局は説教する者が言語化出来ない事の裏返しらしい。説教するほど言葉が出ないから手が出てしまう。そして、体罰をする監督が1番の権力者として君臨してるから変革も出来ない。そして、そんな抑圧された環境だから上級生はストレス発散のために下級生にストレスをぶつける。それが付き人だったりする。精神が幼いせいかやる事がエゲツない。特に大学の野球部が酷いってのが、、反対に社会人野球は歳上の選手だったりすると、、監督すら選手に強く出れなくなる。結局は弱い者イジメなんだね、、醜い。2022/06/19

Akio Kudo

2
★★★★★ 読んでいて、暴力などのパワハラ指導が如何に上手くいかないのか伝わる。指導者になった田中がいう言葉も説得力あり過ぎる。2020/09/14

takoyama

1
昭和40年代生まれの自分には、体育会部活の暴力は当たり前であったが、その根っこを知りたく読んだ。勝利至上主義、言葉に表せない、リスペクトなし など納得する事ばかり。令和の今でも残る暴力がなくなって欲しい。2021/12/13

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