内容説明
漢字仮名まじり文に五十音、あたりまえに使っている日本語のルールは、実は画期的な発明だった! 日本で生まれ育った日本語ネイティブ(大多数の日本人)たちが「えっ、そうだったの!?」と驚く日本語知識が満載。海外からの留学生に日本語を教えてきた「日本語のプロ」が、軽やかでユーモアあふれる文章でそのおもしろさ、奥深さを伝えます。日本語への愛にあふれた、目からウロコの日本語講座!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たかこ
19
日本語が話せることと教えることは別物。日本語が当たり前の母語なので、分解して考えてみるとか理屈を追うなんてしたことがなかった。けれど、日本語のことばの奥深さとナゾがわかり、本当に日本語ってすばらしいと感じた。日本語の柔軟さは日本人の柔軟さでもあると思う。時が変われば言葉も変化する。正しくない使い方だと目くじらを立てるより、おもしろがったほうが勝ち。ことばは武器にもなるけど、おもちゃにもなる。そして、猫好き。猫がらみ、猫だらけの例文は猫好きにはたまらないにゃ。2021/06/10
生ハム
11
まさに、タイトル通りの本でした。日本語って、こんなに素敵だったのか!よく、日本語はひらがな・カタカナ・漢字と文字の種類が多く、曖昧な表現も多くて難しい・・・と日本語を母語にする私(たち)は思いがちですが、いやいやそんなことはない、かなり美しくまとまっていて分りやすく使いやすい言語(の面もある)のだと思わされました。明示しなくても主語が分かるくらい、明快な言語なんですよねきっと。猫をこよなく愛する筆者の姿勢と、親しみやすく読んでて楽しい文体が本書の一番の魅力かも。日本語の良さをこれでもかと引き出しています。2020/04/30
千草
7
日本語教師の「日本語大好き!」なお話。外国人を対象にした、日本語教室でのエピソードなどを紹介。知っているようで、知らない日本語のお話で、もっと勉強したくなりました!2021/10/31
角
5
カバーには「日本語講座」なんて書いてあるが、内容は日本語をめぐる楽しいエッセイで、読んでいて新発見もいろいろ。なるほどと思いながら読む。コトバって探っていくとおもしろいなあ、と。あと猫成分多めなのもよし。2020/07/08
Sandy_TaSusong
5
「猫の手も借りたい」の「も」には2つの解釈が可能なのでは?という発想にただただ脱帽。日本語への向き合い方、その真剣さが垣間見えた。2020/04/02