内容説明
2019年12月4日、中村哲は凶弾に斃れた――。内戦や外国の侵攻、大干ばつで疲弊する国土。1984年現地に赴任。医療から始まった支援は、井戸掘りや用水路建設にまで発展した。現実を報道しない報道機関、現地から撤退する国際団体があるなか、決して見下ろすことなく現地の人とともに生き、この地に身を捧げた。混迷する世界情勢の今こそ何をなすべきか? 著者が貫いた生き様と信念を通して見えてくる。井上ひさし氏との対談収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tsukamg
3
中村先生の本は、現実主義系と理想主義系に分かれているような気がする。本書はアフガニスタンのことをよく知らない人にもわかるように書かれている理想主義系。ただ、現実主義とはいっても、あくまでも理想を実現するための方法論としてのものなので、根っこの部分はブレていない。2021/09/21
アゲ
1
地雷のこと、サンダルのこと、現地にいないとわからないことがよくわかった。2020/02/24
frigo
0
タリバンの顔 / アフガニスタンの顔 / 干ばつと経済制裁 / 命をつなぐ / 光と影2013/04/24
健康平和研究所
0
日本(東京)では議論をしないで 現地の人の意見を聞いた中村医師のやりたいことを ペシャワール会が支援して来たのが良かったことに感銘を受けました 日本も教育で変わって農村が分解してしまった 「百姓」という言葉が差別語みたいにして使われた それで結局、医者になる数のほうが、農民になる数より多いという異常な社会になった 日本はおかしいと思います2015/06/09
カネコ
0
◎2009/12/04