弁護士はこう表現する 裁判官はここを見る 起案添削教室

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弁護士はこう表現する 裁判官はここを見る 起案添削教室

  • 著者名:柴崎哲夫/牧田謙太郎
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 学陽書房(2020/03発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 900pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784313511712

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内容説明

現役弁護士&現役裁判官が、実例をもとにした「ダメ起案」を添削!
ていねいなコメントと共に、「お手本起案」ももちろん掲載!

また、新人の方が悩む「裁判外起案」の例も!

◎相手方へ要求する書面
◎クレームに対する回答書
◎被害に遭われた方へ連絡する書面
◎代理人を辞任するときの書面
◎第三者へお願いをする書面
……など。

正解のない裁判外起案についても、ベテランならではの視点と考え方をもとに、一定の方向性を示しました。
前作『裁判官はこう考える 弁護士はこう実践する 民事裁判手続』と併せて、紙上OJTで起案の基礎力を高めてくれること間違いなしの入門書!

目次

まえがき

第1編 基礎知識編 
-法律実務家のための文章作法

第1章 なぜ文章作成術が必要なのか
作文・論文・司法試験……いろいろやったのに!
なぜ文章作成は苦手?
法的書面の特殊性
「法的」だけでは足りない
文章術を会得する方法
●裁判官からひとこと 
 1 文章作成は、裁判官にとってもつらい。
 2 文章作成は弁護士にとってはもっとつらい。
 3 文章作成はつらい。でも楽しくなることも
 4 文章作成のつらさをなくすためには
 5 弁護士であるあなたは、本当に文章作成が嫌いなの?
 6 書面作成から外れたのは、苦手意識が理由ではない?
 7 さあ、牧田マジックで、文章作成能力を向上させよう

第2章 文章作成のポイント
 「文章作成の約束事」とは
 超厳選! 8つの約束
●裁判官からひとこと 
1 牧田先生のアドバイスを「約束事」と心得るべし
2 代表的な「ルール」である「無免許運転」を考える
3 「ルール」と「約束事」の違いは、相手の存在
4 裁判官は弁護士の書面を多目に見る?(回答その1)
5 裁判所内で判決文の傾向を変化させようとしているか?(回答その2)
6 接続詞、特に「が」の活用には慎重に

 第3章 メールの文章術
 メール活用の心得
 メールを送るときのポイント
 ●裁判官からひとこと
1 裁判官は、職務上メールをほとんど利用しないので……。
2 メールを作成・送信するときは、まず人として恥をかかぬよう
3 返事を早くするのは大事。その一方で気を付けることは……

コラム1 起案の環境を見直そう


第2編 実践編 
-場面別!起案添削講座

第1章 裁判外の書面
お題1 売掛金の支払いを督促する手紙
添削前の起案例
内容証明か、普通の文書か
電子内容証明郵便の活用
相手方の対応を想定する
宛先は誰なのか
「殿」か「様」か
書面のタイトルをどうしよう
頭後と結語や時効の挨拶は必要か
「当職」か「私」か?
数字が並ぶときは、簡潔に見やすくする
断定的な記載について
どのような文体で臨むか
最後の決めセリフ
添削後の起案例
●裁判官からひとこと
1 裁判官が、裁判外の弁護士業務に意見を述べてもよろしいか?
2 「売掛金の支払いを催促する手紙」を一読して
3 しつこいようであるが、文章を書き出す前には事前準備をすべし
4 配達証明は、裁判官にとってはとても有難い
5 提訴前であっても、実体的権利の選択については十分な検討を
6 断定的記載や文体の選択については、相手方の存在を頭に入れて
7 弁護士が相手方本人の恨みを買わないように

 お題2 被害者へ連絡する書面
添削前の起案例
この手紙の目的は何だろう
宛先住所は書かないほうがよいのでは
宛名の大きさ
「殿」か「様」か、「私」か「当職」か
タイトルは?
頭語、時候の挨拶はどうしよう
やり取りの正確な記載は必要か?
使う単語のレベルに気を付けよう
被疑者・被告人情報を出すことに注意しよう
弁護人はお詫びをするべきか
大事なことはゆっくり、丁寧に
被害者にものを頼む態度かどうか
被害者を安心させる一言
手紙は人柄を表している
添削後の起案例
●裁判官からひとこと
ほか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ねお

5
本書が一貫して主張しているのは、文書作成とは、読む相手がいることを前提とする行為であること。いい文章とは、その相手を尊重したもとである、当然のことが法的文書にも当てはまるるわいうこと。読者を意識し、尊重するには、丹念な事前準備が必要であり、それにより、結果的に文章を作成した目的を最短ルートで達成できる。その前提として、何故弁護士が当該文書を作成するのか、目的をはっきりと持たなければならない、ということだ。特に、民事で刑事でも、第三者の協力が得られるかどうかで結果が変わる事件についての考察に説得力があった。2020/04/29

TM

1
良書。起案に際して意識すべき視点と,実際の起案例を挙げてその添削例を記載してくれており,非常に勉強になる。特に,若手弁護士は,ここに書かれた視点を十分意識して起案に臨むと,「添削前の起案例」のような間抜けな書面を書かずに済む可能性が高まるのではないかと思う。また,かつてOJTで指導され,言語化されてこなかった職人技のような部分が明確に言語化されており,ベテラン弁護士にとっても,自分のスタンスを見直す良い材料になるのではないかと思う。2020/01/29

very-hot-summer

0
一般的な文章術の項も欲しかったが,具体的な添削案もあり参考になった。裁判官のパートは不要。2020/05/10

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