内容説明
今年2020年11月は松田優作が亡くなって丸30年、来年2021年3月はショーケンこと萩原健一が亡くなって1年経つ。
二人の出世作となった「太陽にほえろ!」は、ショーケンにとっては初めてのテレビドラマの主役作品、
そして松田優作にとっては、文学座の無名の研究生から、一躍スターダムに駆け上がるきっかけとなった。
そして二人を見出したのが、日本テレビのプロデューサーだった岡田普吉氏。
岡田氏だから語ることができる昭和から平成を経た令和の今も輝き続ける二人の素顔と、これまた初のテレビドラマの主演に引っ張り出した石原裕次郎の姿を、
最高視聴率40%をたたき出した伝説の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」のエピソードや豊富なスチル写真とともにまとめ上げる。
昭和47年から61年にかけて放送されたドラマを観ていたあの頃の若者たちの胸に、あの頃の輝きを取り戻す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
27
筆者の既刊『太陽にほえろ!伝説』の内容と大きな差異はなかったが──。ドラマの礎を築いたショーケン、松田優作さんの秘めたるビックバン、圧倒的な包容力を放った石原裕次郎さんの語り草は色褪せていない。制作に携わった幸福な時間をお裾分けして頂いた。巻末にスペシャル鼎談を収録。ゴリさんと梅浦洋一PDがゲスト。◆永久保存の蔵書◆併せて読むなら──『ショーケン』『ショーケン 最終章』萩原健一/著 『松田優作 炎静かに』山口猛/著 『人生の意味』石原裕次郎/著2020/04/03
kei-zu
17
伝説のテレビドラマのプロデューサーによる製作談。すでに番組については「太陽にほえろ! 伝説」の著書があり、本書は書名のとおり代表的な三人の俳優について熱く語る。とはいえ、分量は裕次郎がやや多め。世代的には自分の親世代のスターだが、その存在感が番組を支えたのだなぁと読ませる。ショーケンも優作も、その懐で成長したのだ。鬼籍に入った関係者も多いが、「ゴリさん」を交えた巻末の鼎談には胸が熱くなります。2024/07/10
Takashi Takeuchi
16
裕次郎→生来の大スターであり親分。ビジネスプロデューサーの才覚あり。スター経営プロダクションが倒産する中で唯一石原プロを成功させた。ショーケン→優れたクリエイティブプロデューサーでもあった。従来になかったアイデアを持ち込んで70年代〜80年代に多くの名作ドラマ、映画を作った。優作→不器用な人。自分の頭の中にある物を形にできず苦闘した。前の二人が周囲の大人を巻き込み手を借り作品を作っていったのに対して一人で苦闘していた。個性的、魅力的な俳優・スターがエネルギッシュに生きた時代だった。2022/11/27
い
2
素人ですら、ショーケン、優作的な俳優は今の時代では出てこれないだろうなと思う。一番若く経験が浅いのに一番クセ強いという(笑) 彼らをしっかりと受け止めた、露口茂、下川辰平、竜雷太らバイプレイヤーたちにこそ、魅力を感じる。 そしてやはり2020年にこの本が出るという意義。2023/08/19
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