世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

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世界は贈与でできている 資本主義の「すきま」を埋める倫理学

  • 著者名:近内悠太【著】
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • ニューズピックス(2020/03発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784910063058

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内容説明

第29回山本七平賞・奨励賞 受賞
紀伊國屋じんぶん大賞2021(紀伊國屋書店 主催) 第5位 入賞
読者が選ぶビジネス書グランプリ2021(グロービス経営大学院+flier 主催)リベラルアーツ部門 第4位 入賞
これが、ニュー・ノーマル時代を切り拓く哲学書。

「ずっとじぶんでも考えていたことが、別の光を当ててもらったような気がして、読んでいて興奮しました」
――糸井重里(株式会社ほぼ日 代表)

「わたしはすでに受け取っていたんだ。読むと次にパスをつなげたくなる本」
――伊藤亜紗(東京工業大学准教授・美学者)

「贈与を受け取ったから、私は家族の物語を書きはじめました」
――岸田奈美(作家『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』)

「人間の『こころ』の力動の機微をとらえる近内さんのセンスには肌の温かさと機械の精緻さがある」
――茂木健一郎(脳科学者)

「コロナ後の経済は『贈与』を軸に駆動します。必読でしょう」
――山口周(独立研究者)


2020年最有望の哲学者、「希望」のデビュー作

この資本主義社会で「お金で買えないもの=贈与」が果たしている役割とは何か?
「人間」と「社会」の意外な本質を、みずみずしく平易な文体で驚くほどクリアに説き起こす。
ビジネスパーソンから学生まで、
見通しが立たない現代を生き抜くための、発見と知的興奮に満ちた「新しい哲学」の誕生!

「一見当たり前に存在しているこの『世界』の成り立ちを、『贈与』や『言語』、『常識」の成り立ちを通して説き起こした鮮烈なデビュー作。
人間の『こころ』の力動の機微をとらえる近内さんのセンスには肌の温かさと機械の精緻さがある。
ウィトゲンシュタインと小松左京の本書を通しての出会いは思考世界における一つの『事件』。
社会の見え方を一変させ、前向きに生きるために、この本を処方せよ!」
―――茂木健一郎

目次
第1章 What Money Cant Buy――「お金で買えないもの」の正体
第2章 ギブ&テイクの限界点
第3章 贈与が「呪い」になるとき
第4章 サンタクロースの正体
第5章 僕らは言語ゲームを生きている
第6章 「常識を疑え」を疑え
第7章 世界と出会い直すための「逸脱的思考」
第8章 アンサング・ヒーローが支える日常
第9章 贈与のメッセンジャー

目次

目次
第1章 What Money Cant Buy――「お金で買えないもの」の正体
第2章 ギブ&テイクの限界点
第3章 贈与が「呪い」になるとき
第4章 サンタクロースの正体
第5章 僕らは言語ゲームを生きている
第6章 「常識を疑え」を疑え
第7章 世界と出会い直すための「逸脱的思考」
第8章 アンサング・ヒーローが支える日常
第9章 贈与のメッセンジャー

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_ユル活動

179
最近は内的な話題の本をよく読むように。贈与で内的?と思ったが、人の感情に関しての内容多く、興味を持って拝読できました。当初、ビジネスの営業本かとも(笑)。部分的に理解しがたいところもあったけれど、生き方についていろいろと意味づけができたようにも思います。本書の中から。「自分へのご褒美」は空虚。「もらうことよりもあげることがうれしい」理由。どうして親が「孫が見たい」というのか。贈与と交換の違い、偽善。交換はギブ&テイク、ウィンウィン。贈与は商品にはならず、商品になると交換となる。→続く2021/01/17

trazom

106
「今だけ金だけ自分だけ」の現代社会だから「贈与」に注目して論じるという視点はユニークだと思う。「贈与は受け取ることなく開始できない」「それが贈与だと知られてはいけない」「贈与は、差出人に倫理を、受取人に知性を要求する」「受取人の存在自体が、贈与の差出人に生命力を与える」「贈与は市場経済を必要としている」…様々な視点から贈与が語られるが、定義も甘く内容も散漫で、全く論理の体を成していないのが残念。その種の本だということは、帯に大書きされた絶賛者の名前(伊藤亜紗先生を除き)で、読む前に気付くべきだったと反省。2021/11/01

なかしー

60
贈与といえば、マルセル・モースの贈与論を想起したが、本作ではウィトゲンシュタインの言語ゲームから贈与を論じるとあり、気になって読んでみた。 結論からいうと1週目で贈与というものを理解するのは難かった。特に贈与と交換の違いが、よく分からなかった。 前者は受け取ったら対流するのに対して、後者は一度限り。 現代では、様々商品やサービスが交換可能となっており、その対価を得た人がまた商品を交換する流れで、見かけ上の動きでは贈与と似たような挙動をしているように見えるからか?要再読。2024/07/17

ムーミン

56
過去から現在に至るまで、この世の全てのものに無駄なものはない。読み終えてまずはそう感じる自分がいました。勉強の意味。過去を学び、今の自分とじっくり向き合う意味。自分が生きている意味、仕事をしている意味がストンと落ちました。アンサング・ヒーロー、刻まれました。2021/08/23

小太郎

47
副題の「資本主義のすきまを埋める倫理学」だと思って読み始めたんですがこちらの予想の上をいく内容でした。行き過ぎた資本主義の補完として善意の裏打ちがあるのが贈与ではないか?などと考えていたんですが。社会においての贈与の構造的な成り立ちを含め、贈与には呪いというヤヌスの鏡のような面を持つという理論の展開。小松左京やウィトゲンシュタインなどを引き合いに出して語られる贈与の倫理はまさしく目から鱗。こちらがなんとなく感じていたことをこれほど明確に言語化できているとは!久しぶりにこの手の本で興奮しました。★4 2025/01/21

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