講談社現代新書<br> 日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く

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講談社現代新書
日本文化の核心 「ジャパン・スタイル」を読み解く

  • 著者名:松岡正剛【著】
  • 価格 ¥1,045(本体¥950)
  • 講談社(2020/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065187739

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内容説明

「わび・さび」「数寄」「まねび」……この国の<深い魅力>を解読する!
独自の方法論で日本文化の本質を見通す「松岡日本論」の集大成!

お米のこと、客神、仮名の役割、神仏習合の秘密、「すさび」や「粋」の感覚のこと、「まねび」と日本の教育……断言しますが、日本文化は廃コンテキストで、一見、わかりにくいと見える文脈や表現にこそ真骨頂があるのです。(「はじめに」より)

<本書のおもな内容>
・なぜ日本はヤマトと呼ばれるのか
・神さまをカミと呼ぶようになった理由
・日本人のコメ信仰にひそむ背景
・日本人が「都落ち」にダンディズムを感じる理由
・日本人が七五調の拍子を好むわけ
・世阿弥が必要と考えた「物学」の心
・今の時代に求められる「バサラ」と「かぶき者」
・「伊達」「粋」「通」はなぜ生まれたのか  ほか

<本書の構成>
第一講:柱を立てる
第二講:和漢の境をまたぐ
第三講:イノリとミノリ
第四講:神と仏の習合
第五講:和する/荒ぶる
第六講:漂泊と辺境
第七講:型・間・拍子
第八講:小さきもの
第九講:まねび/まなび
第一〇講:或るおおもと
第一一講:かぶいて候
第一二講:市と庭
第一三講:ナリフリかまう
第一四講:ニュースとお笑い
第一五講:経世済民
第一六講:面影を編集する

目次

第一講:柱を立てる
第二講:和漢の境をまたぐ
第三講:イノリとミノリ
第四講:神と仏の習合
第五講:和する/荒ぶる
第六講:漂泊と辺境
第七講:型・間・拍子
第八講:小さきもの
第九講:まねび/まなび
第一〇講:或るおおもと
第一一講:かぶいて候
第一二講:市と庭
第一三講:ナリフリかまう
第一四講:ニュースとお笑い
第一五講:経世済民
第一六講:面影を編集する

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

77
編集工学研究所所長の松岡正剛の語りによる日本文化論。「生命に学ぶ/歴史を展く/文化と遊ぶ」を合言葉に、16講に亘りキーワードを揚げてコンセプチュアルに日本文化にアプローチする切り口が鋭い。「日本という国」が面影を求めて移ろってきた、そのプロセスにしかとても微妙で複雑な日本文化の正体は捉えられないとする。「和する」の講では、大和がもともと「山の門」からヤマトになり山城国と呼ばれ、和は和風など日本風と意味をなしたが、和御魂と荒御魂の日本神話にまでさかのぼり、すさぶから寂びと変容した。知の編集術がすさまじい。2020/04/25

壱萬参仟縁

53
まねび/まなびの項目で、お雇い外国人への恩恵や、共通テストマークシート問題。記述式先送りを松岡先生は批判される。20C初頭ロシアにヴィゴツキーという37歳で夭折(宮沢賢治と同じ年齢)。『思考と言語』『子どもの想像力と創造』新読書社、『芸術心理学』学文社、『「発達の最近接領域」の理論』三学出版(178頁~)。大学受験に記述式敬遠は、現代日本人の認知力が文章的でないことを暴露したもの(179頁)。文章的でありたい。経世済民は、ウォルフレンが語っていないこととして、東京裁判、GHQ、米軍基地などが日本のシステム2021/12/03

tonpie

47
今日の日本社会はコンプライアンスに惑わされ、監視カメラと賞味期限に縛られ、安全安心なところでしか仕事ができないようにしています。仕事場だけでなく、学校でも家庭でも「too much」を見せたらアウトの社会です。(略)べつだん古代ギリシャを持ち出す必要はないのですが、今日の日本には、あえていうならこのディオニソスが再来すべきなのです。今日の日本では、アポロン的なものも、ひどく衛生無害なものになっているからです。おそらく日本の理性は、民主主義や平等主義によってつるつるになってしまっているのです。↓2024/11/06

Tenouji

32
編集工学でお世話になった、松岡正剛氏を、久々の読了。とても面白かった。やはり、氏も今のコンピュータパワーは、行き過ぎてる感を持たれてるんだね。ジャパン・スタイルとは、恐らく、記憶と感情へのアクセスの仕方がポイントだと思うんだけど、確かに、アイデンティカルを軸に共感を煽らないんだよね。ただ「道理」が弱いのは駄目だよなぁ。2020/05/25

tamami

29
松岡正剛の、たとえば『千夜千冊』のどの巻の一頁を取り出しても、なんと広く深く時空を超えたつながりの中から言葉が紡ぎ出されていることか。日本文化を語る凡百の著作など、『千夜・・・』の一頁にも及ばないのではないか。この蓄積はどこで何時、などと野暮なことは言うまい。ただ正剛さんが繰り出す、日本文化を巡る言説を楽しむのみ。新書一冊の中に、日本文化が何十冊分、何千頁分も詰め込まれている。まずは参考書として挙げられているたくさんの書物を手引きとして、日本文化の森に分け入ろうと思う。2020/03/26

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