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内容説明
宝くじやルーレットから、ポーカーに競馬、サッカーやバスケなどスポーツベッティングに至るまで―
今やギャンブルのあらゆる領域で、科学的攻略法が編み出されている。
統計モデリングや物理学、シミュレーション科学、ゲーム理論に人工知能など最新科学を総動員して、驚くべき精度で結果を予測し、ライバルやカジノの胴元を出し抜いて儲けを出しつづける、科学的ギャンブル攻略法とは?
その最前線をレポートする興奮の科学ノンフィクション!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
100
57
科学者によるギャンブル攻略の歴史。ブラックジャックのカウンティング位しか必勝法は知らなかったけどギャンブルだけでなくその攻略も産業になっているということに驚いた。エドワード・ソープの登場は予想してたけどフォン・ノイマンの名前がこんなところにも。事象の正確性を高める正統派もあれば賭けのシステムの矛盾を衝くもの、AIを駆使するもの、いずれにしても世界トップレベルの頭脳が率いる組織は儲けを出す事に成功する。その分析には金融学や生物学が応用される。一般のギャンブラーは娯楽として楽しむほかない。2022/05/29
hnzwd
27
ルーレット、宝くじ、競馬、、。本来は運にに左右されるギャンブルを数学者達が如何に数学として挑んでいったかを、極力数式を使わない形で紹介してくれる一冊。全体的に数学を知らなくても理解できるようにした感じですが、、ナッシュ均衡あたりはもう少し数式使った方がいいかも。2019/12/29
猫丸
9
通常の賭博で勝つことはできないから、異常な状況を待つしかない。例えばキャリーオーバーを繰り返して期待金額が投資額を上回る場合、あるいはブラックジャックにおいて場に現れたカードに明らかな偏りが生じた場合など。純粋に確率論だけで勝てるケースはほとんどないから、ギャンブル戦略の主戦場は他の人間と対決するゲームとなる。用いる数学は確率論から統計学、ゲーム理論へ移行する。かつては単純な回帰分析だけでも勝てた。たくさんのデータの中から着順と相関の強い要素を抜き出せば法外なテラ銭を差し引いてもプラスになる。2024/01/18
きゃれら
7
現代社会の深層に迫る必読書、と言ってもこのタイトル、内容では説得力はないけれど、それくらい面白い本。ただし、確かにギャンブル必勝法について語ってはいるけど、普通の人には全く実践できない面倒なことばかりで、そういう期待は裏切られる。 なぜ必読か。それは人生は誰にとってもギャンブルだからです。今は特に一歩外に出ると感染リスクが増大する。そのリスクを見極めて行動しないと、感染が怖いからって一歩も外に出られなくなる。 ノイマン、チューリング、ゲーデル、ケインズら大好きな偉人が次々登場したのも胸熱でした。2020/12/11
dice-kn
4
ギャンブルで勝つのは運の要素が強く、やり続けると胴元にお金が入っていく(→負けてしまう)ものと思っていましたが、大真面目に研究して勝ってた人がいたという話で、訳者あとがきにしばらく前に裁判沙汰になった競馬の話も載ってましたが、ここまでやるのはすごいなと(私にはとてもできない)と思いました。そこまで考え出すと楽しくなくなってしまうように思え、こういうのを考えることが好きな人だからやれるんだよなと。私は金額的にはそれほどのめり込まず自分の楽しみ方でこれからも競馬をやっていこうと思っています。2022/06/30