内容説明
カトリック信者の批評家が、教皇の言葉から「希望」のありかをさぐる
38年ぶり2度目の来日を果たしたローマ教皇。
日本のカトリック界の代表として、その教皇のすべての来日講演に臨席した著者が、教皇が日本滞在中に残した言葉から「日本人がいま何を大切にしなければならないのか」のヒントを探る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
38
全てを超えた祈り。感謝です。2022/09/16
Yuko
8
<弱き人々の届かぬ叫びとは何か。何を考え、どう行動するべきなのか。カトリック信徒でもある著者が、38年ぶりに来日したローマ教皇の言葉を深く味わいながら、現代日本の諸問題と希望の可能性を考える。> 2020年 直にお会いする機会を得られなかったのは本当に残念だったが、本著を通して、教皇フランシスコの来日の意味、そして彼の霊性に触れられたことに感謝したい。 2020/07/13
きり
4
ローマ教皇フランシスコのご逝去の報に接し、手にした本。分断が蔓延するところに『橋をかける』ことこそ、自らに定められた使命としていた。様々な壁を取り除き、差別、格差、疎外などから『いのちの尊厳』を取り戻し、希望の扉がみいだせるようにする。分断と対立は紛争へとつながり、移民、難民を生む。希望の扉が開くよう、世界中に出向いていく教皇フランシスコは、偉大な方だったのだと改めて思い知る。2025/04/28
tetekoguma
2
教皇フランシス来日時に若松英輔さんが綴ったエッセイ集。弱き者に寄り添おうとした教皇の考えが伝わりました。2025/05/11
セシリア
2
若松英輔氏の本はこれで2冊目。2019年11月に実現した教皇フランシスコ来日の意義を深めるべく、来日前のインタビューや教皇滞日スケジュールを共にしながらの思索がまとめられている。『種まく人』でも感じたが、若松氏の思索の深さに導かれる一冊。若松氏の大学時代からの知人によると、氏の読書量は半端ないそうだ。2020/03/16




