出版社内容情報
チェーンレストラン「シリウス」池袋店の店長であるいつきは45歳。数年前の「女性活躍」方針以前から、いつきは自力で店長になり、都心の店を回してきた。だが最近、店長会議で、若手の女性が臆せず発言したり提言したりするのを聞いて、たじろぐと同時に、これまで自分がやってきたことは古いのかとモヤモヤしてしまう。また、頼りにしていた若手が突然やめると言い出し、説得を試みるものの彼の意思は変わらない。私は「ずっとここにいる人」という目で見られているんだろうなと虚しく思ってしまう。そんなある日、水道橋の倉庫で作業をしたあと、「キッチン常夜灯」を見つけ、お酒と食事を楽しむかなめに偶然出会い、「変わることを恐れてはいけないと、ここで気づかされた」という話を聞く。シェフたちとの交流と丁寧な料理を通じて、仕事のやりがいやこれまで積み重ねてきたこと、そして自分自身にじっくり向き合うようになる。
【目次】
目次
プロローグ
第一話 彩りの前菜プレート 始まりの夜に
第二話 思い出のデザートガレット
第三話 アッシュ・パルマンティエ 希望を重ねて
第四話 落ち込んだ夜のオニオングラタンスープ
第五話 特別な日のブーダンブラン 私にとって大切なもの
エピローグ
内容説明
「シリウス」池袋店のいつきは、たたき上げの店長だ。女性店長が増え、会議で臆せず発言するたび胸がざわつく。自分が必要とされていない不安に襲われるのだ。そんな中、偶然見つけた「キッチン常夜灯」で、常連の後輩たちと出会う。色鮮やかなトマトポタージュ、鶏モモ肉のロティ、ジロール茸のオムレツ。この店に来て、美味しい料理を味わえば、仲間と重ねてきた時間は無駄ではないと確信できる。疲れた心を優しく包み込む物語。
著者等紹介
長月天音[ナガツキアマネ]
1977年新潟県生まれ。飲食店勤務経験が長い。2018年『ほどなく、お別れです』で第19回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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