内容説明
心をえぐられたとしても、彼だけはあきらめない。
刑事・夏目信人シリーズ第四弾。
涙が溢れるだけでは終わらない。
年金不正受給、性犯罪、外国人労働、介護。
社会の歪みが生み出す不平等に、虚しさを抱えつつも懸命に前を向く人々。
非力な彼らを餌食にする犯人を前に、刑事のまなざしが怒りに燃える。
私たちが願うのは、被害者の幸せだけでいいのだろうか。
現代の闇に根差す凄惨な事件。
薬丸岳が「現代」を描くミステリー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
129
夏目刑事シリーズ4巻目です。短編4作が収められています。遺体遺棄、レイプ、外国人労働者、介護など日常起きてもおかしくない事件とその結末がうまく書かれていました。とくに表題作となっている最後の介護に関わる事件は結構長く、最近の裁判結果などでも実際にあった事件を思い出したりしました。決着の仕方もうまいと感じました。2020/03/25
イアン
127
★★★★★★★☆☆☆日本推理作家協会賞<短編部門>受賞作「黄昏」を収録した夏目シリーズ第4弾。「母親の遺体を隠している」との通報により、死後数年が経過した老女の遺体が発見される。夏目が娘の嘘を見破るきっかけとなった意外なモノとは…(「黄昏」)。錦糸署へ異動となった夏目が関わる4つの事件。年金不正受給・外国人労働・介護など扱うテーマは社会派のそれだが、問題提起というよりそこに携わる人々の葛藤を丁寧に掬い上げている印象を受ける。シリーズの縦軸たる娘・絵美と夏目が気に掛ける少年・裕馬の劇的な展開にも期待したい。2023/09/01
ゆみきーにゃ
108
シリーズ四作目。相変わらず鋭い夏目さん。すべてのお話において問題提起をされているようで読み終わった後色々考えさせられる。最後のお話は後味が悪い。夏目さんが、夏目さん一家が幸せでありますように。2022/07/13
アッシュ姉
98
小説界の好きな男性トップ5に入る夏目さん。会いたかった!大好きな椎名桔平さんを思い浮かべながら読んで幸せ度倍増。会社のある東池袋から地元近くの錦糸町へ異動とは縁を感じずにはいられないわと一人ご満悦。どんな事件にも真摯に向き合い、誰に対しても優しいまなざしを向ける彼にしか見えない景色がある。刑事の怒りには痺れた。やるせない真相が多いなか、夏目刑事の存在が救いと癒しになっており、じんわり温かいものが心に残る。まだまだ続きそうなシリーズで続編を楽しみに待ちたい。2020/06/28
H!deking
91
久しぶりの夏目シリーズ最新作。いやー今回も面白かった。短編集だけど全部が長編で読みたいクオリティ。やっぱり薬丸さん凄いです。おすすめ!2020/04/16
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