ボルヘス『伝奇集』 - 迷宮の夢見る虎

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ボルヘス『伝奇集』 - 迷宮の夢見る虎

  • ISBN:9784766425628

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内容説明

幻想小説の巨匠ボルヘスによる20世紀文学の傑作中の傑作『伝奇集』。この巧智あふれる短編集に向き合い、多彩な謎を鮮やかに取り出して再-物語化しながら、虎、無限、円環、迷宮、永遠、夢といったテーマをめぐる探究を読者に誘いかける。ボルヘスのパーソナルヒストリーや『伝奇集』の翻訳史とも照らし合わせつつ、ボルヘス流の仮構やたくらみを創造的に模倣しながら読み解く、画期的なボルヘス論!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

三柴ゆよし

28
今福龍太からボルヘスへの熱烈なラヴ・コール。オタクの書いた文章として、輓近、これほど暑苦しくておもしろいものはそうそうないだろう。ボルヘス『伝奇集』の解説本というよりは、その類稀な言語魔術に絡めとられたひとりの男(あるいは無数の他者)の手による『伝奇集』の異本(ヴァリアント)と呼ぶべき一冊。本書を読むことで、ただでさえ無限に近い読みの可能性を内包する『伝奇集』という書物はアップデートを遂げ、新たな無数の岐路が生じてしまった。言祝ぐべきか、あるいな絶望するべきか、読者としては悩ましいところではあるが……。2019/12/28

masabi

14
【概要】ボルヘス「伝奇集」を他の著作と合わせて解説する。【感想】「伝奇集」自体を読んだのが数年前だったので、本書の細部まで味わえたかは怪しい。それでも、読んだときの迷宮や円環に踏み入れたかのような錯覚を本書を読んで思い出すことができた。解説を読みやはりボルヘスは短編小説の名手だと思った。「伝奇集」や他の著作も読んでみたい。2020/05/15

Tenouji

12
ボルヘスを楽しむための本。バベルの図書館のような「構造」と円環や迷宮といった「無限」ネタがお好きなら、是非、どうぞw。2020/03/12

gu

7
解説書・入門書というにはマニアックで、著者の思い入れが強く出ている。ボルヘスへのオマージュといった方がいいかもしれない。現実から独立した幻想というボルヘスのイメージに対し、その中にも自伝的というか、彼の思い出、人格といった個人的な要素を読み取る。たしかにボルヘスの作品は(眠ることで、読書することで見る)夢であり、夢は、それがどんな非現実的なものであっても、それを見た者が生きた人生や読んだ書物を材料にしている。2020/06/24

monado

5
『伝奇集』を通じてボルヘスの真髄へ迫るというスタンダードながらも、うまく周縁情報を盛り込むことで新しい切り口にもなっている。バベルの塔、バベルの図書館の図像を追う流れも大変興味深かった。2020/05/25

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