小学館文庫<br> 不協和音~GRIEVANCE~

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小学館文庫
不協和音~GRIEVANCE~

  • ISBN:9784094066128

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内容説明

美しくて怖すぎる、戦慄のサイコスリラー!

 若くして最愛の夫デズを亡くした二児の母リリー。悲しみに囚われながらも子供たちと前に進もうとする彼女のもとに、夫の過去の恋人を名乗る者から妙なお悔やみの手紙が届く。リリーは心を乱されるが、その後もエスカレートする手紙とともに不穏な出来事が続く。結婚記念日に届いた不吉な贈り物、開設者不明の夫の追悼サイト……。誰が敵か味方かわからずじわじわと追い詰められていく彼女を待ち受けていたのは――。
 美しいテネシー州ナッシュビルの自然の中、主人公を襲う血も凍る所業の数々を描く国際スリラー作家協会賞受賞作。
 脳科学者・中野信子さんによる解説も必読です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Koichiro Minematsu

50
私の事を知る見えない人からの、ガスライティング手法の嫌がらせは、精神を陥れさせるほど、常識を逸脱している。異常性があっても当人の目的達成のためには、周到な準備がなされている「不協和音」となって。苦しい小説です。2021/07/23

あさうみ

36
亡き夫を悼むリリーの日々に少しずつ不穏な出来事が起きていく。明らかな被害ではないが、何処かおかしい。誰が何の目的で…と怪しみながらページをめくるラスト50ページの展開の凄まじさよ…!愛する者の喪失からの再生が真逆で…もう悪寒がとまらない。いやあ…目を見張りました。2020/03/15

ほちょこ

32
うへぇ!ここまでするか??という嫌がらせ行為の数々。でも実は全てが全て、犯人の犯行ではなく、ちょこちょこと子供の悪戯だったりすることに、読者は惑わされる。なんとも後味のわるい結末だが、現実、こんな感じなんだろうなぁとも想像できる。不協和音?タイトル的にはどうなのかは疑問。2020/07/30

星落秋風五丈原

23
バリトン歌手の夫を癌で亡くしてやっと一年たったリリーは未だに死の哀しみから抜け出せずグリーフケアに通っている。義母は悪気がない人だが、セットで送った食器を「もうあなたたち使わないから返して」と言ってしまうような人だ。。酒や薬を断つ者達の集まりや、癌で苦しむ人たちの集まりなど、日本に比べて西欧、特にアメリカは、自分の心情を吐露することで感情を共有することに特に違和感をもたず、むしろ奨励しているようだ。しかし、自分の心の一番奥深い所を打ち明けていることが、思わぬ危険に繋がることもある。2021/07/17

黒猫

17
夫を亡くして1年が経つリリーに夫の昔の同級生から手紙が届いた。それから不気味な出来事が起こるようになる。、、あー、怖かった。そして悲しかった。私はリリーと共に毎夜泣いていたし、怯えて眠れない夜もあった。読み終わってから表紙を見ると、怖っ!!2020/06/13

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