内容説明
うつ病者本人はもちろん、大切な人、身近な人がうつ病になったすべての人に贈る――短期間で、薬に頼らず、根本からうつ病を治す本!うつ病は、周囲の人からの理解を最も必要としているが、最も理解されない病気である。だから、うつ病者がどんなにうつ病を治そうと「努力」しても、周囲がどんなに励まそうとしても、すべては空回り、あるいは悪化という結果になる。それなのになぜ、アドラー博士が教える、この方法を実践しないのか?アドラー博士の教えが、2週間……いや、たった2日で、あなたを変える!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
melon
14
目から鱗の一冊。 他人の幸せを願うことが出来ればうつ病が2週間で治る。うつ病になる人は自己執着の強い人。うつ病になった人は、自分はありのままの自分ではなく自分でない自分になることを強制されて生きてきたということを理解すること。うつ病者は受け身と無力感と悲観的見通しと自己蔑視を敵意という金庫に入れてしっかりと持っている。社会的関心の欠如した人は人生の問題を解決できない。2014/11/01
トラバーユ
13
「こういう人がうつ病になる」と言った洞察は素晴らしいほど的確で、グサグサと胸に刺さった。従属依存症とかいい顔依存症とか。ただこの作者はうつ病の人のことが嫌いなのだなと感じた。「うつ病の人はこうだからうつ病になるのだ」と少し蔑んだように書かれている印象を受け、うつの人に親身に寄り添ってくれる本ではない。この作者の中のうつ病のイメージは一義的で実際は多種多様の人が鬱になるということもわかっていない。最後の治療法は完全に根性論。中盤では「人によく思われようとするな」と書いてあるのに最後は「自分のことばかり2018/09/19
Keystone
8
うつ病の人の思考パターンはよく分かった。2018/02/01
うち
7
うつ病とまではいかなくても、他人の目を気にして疲れてしまう人にはお勧めの本です。 以下、心に残った一文を ・うつ病になるような人は「あんな人関係ない」と思えない。たとえば誰にでも好印象を与えようとする。そして好印象を与えることに執着する。 ・相手を見るときには、こちらの心が無でなければならない。これが相手を見抜くための鉄則である。2012/07/06
KP
4
序盤と中盤までは素晴らしい内容。心理面でのうつ病の病態生理がここまで正確に書かれた本に出会ったことがない。しかし、終盤が論理的に破綻している。筆者はたとえ話が致命的にヘタなため、反感を買うだろう。P223までで終えときゃ良かったのに。しかし読了して収穫は大いにあった。うつ病者は、質の悪い人に囲まれていたため、様々な無意識の憎しみを抱えている。嫌な時はNOと言って怒ってよい。そして世間の常識や人にさせられることでなく、自分が心から楽しいと思えること(自己実現)をすれば、エネルギーは回復し治癒するとのこと。2014/09/15