ちくまプリマー新書<br> 科学の最前線を切りひらく!

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ちくまプリマー新書
科学の最前線を切りひらく!

  • 著者名:川端裕人【著】
  • 価格 ¥935(本体¥850)
  • 筑摩書房(2020/03発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480683724

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内容説明

恐竜など魅力的な太古の動物たちはいかに生まれ、今の生き物たちとつながっているのか? 脳は日々どのような精密な働きを営んでいるのか? 悠久の昔から、現代の最先端科学まで。そして超マクロの視点から人体のミクロの領域まで。幅広い分野をリードする科学者たちが、その知的探究の全貌を明かす!

目次

●はじめに
●恐竜から魚類まで、脊椎動物の起源を追う 宮下哲人
恐竜少年が「脊椎動物の起源」に挑む
博士課程ではヌタウナギとヤツメウナギ
恐竜少年が生まれるまで
単身カナダへ渡った高校時代
恐竜発掘と研究の聖地にて
恐竜まみれの高校時代
角竜の研究で論文デビュー
化石を探して旅した夏
美しい標本について
巨大なテーマに立ち向かうわけ
「顎」の誕生のインパクト
ゲノム編集技術で新たな視野を拓く
●雲を愛でて、危険を察知する 荒木健太郎
スマホやコンデジで撮るすごい雲
市民が参加する気象研究
関東ではなぜ「雨か雪か」の予測が難しいのか
雪は天から送られた手紙
「#関東雪結晶 プロジェクト」
「#霜活」をしながらのぞむ新時代
雲を愛でる研究者が誕生するまで
自分史上最高の雲
「ゲリラ豪雨」から身を守る
●謎に満ちたサメの生態に迫る 佐藤圭一
サメに襲われる被害は増えている?
激減する深海ザメ
三〇〇匹を妊娠するジンベエザメの繁殖の謎
卵生か胎生かの違いは大きなことではない?
胎内で保育するサメたち
子宮もあるし、胎盤もある。そして共食いも!
子宮の中で「授乳」する
もし羊水が栄養スープだったら……
サメ博士が生まれるまで
飼育下の研究から野生へ
●錯視から入る不思議な知覚の世界 四本裕子
錯視コンテストは楽しい!
錯視探しは研究者入門編だった
その時、脳はどう動いているのか?
点滅すると時間がゆがむ?
退屈な会議が早く終る?
わたしたちは同じ「赤」を見ているのか
「分離脳」が明かした感覚のつながり
「男脳」「女脳」は科学的には支持できない
科学における誠実さとは
●忍び寄るマイクロプラスチック汚染の真実 高田秀重
東京湾の魚からマイクロプラスチック
マイクロプラスチックはなぜ問題なのか
海のプラスチック量が魚を超える日
南極・北極から深海まで──広がる汚染
生き物の体内からも見つかる
フィールドを駆けめぐる
ラボでの緻密な分析作業
水底の堆積コアが歴史を語る
あらためて、健康への影響を考える
すでに被害は起きているかもしれない?
野生の海鳥では「黒」に近づく
ペットボトルにマイクロプラスチック?
減らすことから始めよう
レジ袋規制が必要なわけ
循環型経済の中に組み込む
「水質探偵」としてのスタート
世界中で「下水の指標」を探す
人は子孫から大地を借りて生きている
●ゾウとサイがあるく太古の日本 冨田幸光
日本で発掘された絶滅哺乳類化石
日本に最初にやってきたゾウたち
ゾウの楽園が花開く
ゾウが多様だった時代にはサイもいた!
謎の絶滅大型哺乳類デスモスチルス
束柱類は謎だらけ
「原始的」ではなかったアマミノクロウサギ
ウサギを研究する醍醐味
巨獣たちはなぜ消えたのだろう?
日本での絶滅には二つのフェーズがあった

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

tamami

20
子どもの頃は、科学者になるのが夢だった。それも地質学専門の研究者に。小学校の図書館にあった中西悟堂『地球の歴史』を読み、その頃は全くマイナーな存在だった恐竜の化石や地底に眠る宝石類の虜になったからだ。だが、高校に入り難しい術語と数式に満ちた地学の授業を受け、夢ははかなく潰えた。本書は中高生以上を対象に、科学研究の現場で活躍している6人の研究者に焦点を当て、研究の面白さと困難さ、なぜ研究職を目指したか、これから目標とすることなどについて、現場まで足を運び本人に直接インタビューするなどしてまとめている。→2020/06/14

かながわ

6
ピンポイント予習。“神話”として分類を付けて横に置き科学の話をすることに好感。錯視錯聴コンテストは要チェック。2023/02/21

乱読家 護る会支持!

6
「脊椎動物の起源」 「雲と防災」 「サメの繁殖生理」 「脳科学の基礎研究」 「マイクロプラスティック汚染」 「ゾウとサイが日本列島にいた時代」 これらのテーマを研究している「研究者」にスポットを当てた本。 僕はコツコツ型の人間ではなく、一足飛びに結論を求めてしまうので、 研究内容よりも、研究でわかったことに興味を持ちます。 著者には、「研究者の研究」として、研究者の性格特性や行動パターンなど帰納法で得られる仮説を書いて欲しかったです。2020/05/17

oooともろー

5
最先端を走る6人の科学者。恐竜・サメ・錯視・マイクロプラスチック…。ワクワク感満載!2020/04/29

orihuzakawagon

2
「科学の最前線」という題名に科学の理解度が低い僕が理解できるのか心配だったが、著者を信用して購入。著者がそれぞれの研修室に行き、科学の最前線にいる人々のインタビュー集と考えたほうがいいかなと。数式などを使わずに現在の研究内容やその意義、そしてなぜ科学者を目指したか等を分かりやすく案内していました。2020/09/01

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