内容説明
19世紀から20世紀にかけての欧州の事例を、ルポルタージュの手法も用いながら解析した本書は、原著刊行から百年近く経つ現時点においても、さまざまに研究されており、また、現実政治の動きを見るなかでつねに参照される名著である。いかに国家権力を奪取し、またいかにそれを防御するかについて歴史的分析を行うとともに、引き起こす人間の人物論や心理状態の描写も豊富に含んだ、まさに古典中の古典といえるこの著作について、現代的観点から全貌を新訳した中公選書版にもとづき、註釈を増やしてより理解しやすくした文庫版がここに登場。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シリウスへ行きたい
25
内乱、大がかりな国内での戦争じゃなくて、少数でグットタイミングな政権転覆。損失と無駄が多い内乱より、遥かに効果的だ。ロシアの革命、そのものずばりだろう。長引けば、戦乱が長くなり、旧政権側も復活できる。日本でも、大化の改新、明治維新などは、クーデターといえるのでないか。ここぞ一発というところを抑える夫雄報、技術。本能寺の変、嘉吉の乱とか時代を変えたクーデターであろう。カエサル暗殺その他多くのテロがクーデターの類、安部元首相の暗殺、もう権力の座から降りていた。組織的でもなんでもない、ただの襲撃事件、紙一重。2023/04/02
keint
8
クーデターをイデオロギーと手法に分解することで、著者の様々な国で見てきたクーデターや独裁者の分析を試みている。和訳であることとこの書籍で取り上げられた西洋諸国(ロシア、ポーランド、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ)の近現代史の予備知識があまりなかったため、読むのにはとてつもなく苦労したが、ヒトラーについての先見性のある鋭い分析が印象に残った。2020/03/12
スプリント
8
クーデターの技術論です。 トロツキーに関する記述がとても詳しいです。2019/12/10
Ohe Hiroyuki
5
クーデターとは専ら技術的問題であると痛言する内容となっている。クーデターは、その掲げる大義を必ずしも問題としない。革命家の「革命」それ自体は中立だという言い方でもよいかもしれない。▼確かにクーデター(coup d'état)とは、文字通り「国家への一撃」であるから、国家権力の奪取・防御にかかわるものであるといえよう。▼筆者は、イタリアでは有名な人間であり、ムッソリーニ政権誕生に立ち会い、そしてトロツキーやスターリンとも交流があったようであり、当時生きていた人の発言つぃても貴重な一冊である。2023/04/16
iwtn_
4
他意はなくタイトルに惹かれて読んだが、技術というよりは世界大戦間のクーデターについての所感、みたいな内容だった。直訳になっているとは思うが、戦前に出たという「近世クーデター史論」のほうが適当に思えた。 思想と技術の分離は大事。今では既に基本になっているかというと、中々そうとも言えない気がするが。現代というか、まさに現在進行形の事態としては、露も中は既に、そして日米あたりもカティリナ主義によって独裁されてしまいそうな雰囲気はある。技術は進んでいるが、豊かさは増えていない?自由の使い方も良く考えねば。2023/07/14
-
- 電子書籍
- 音色が愛しむ贄娘(14) COMICエ…
-
- 電子書籍
- なぜ朝日新聞はかくも安倍晋三を憎むのか
-
- 電子書籍
- 国民投票法における「最低投票率」導入報…
-
- 電子書籍
- 悪ノ娘 黄のクロアテュール【電子限定 …
-
- 電子書籍
- アン先生、急患です! YA! ENTE…




