山と溪谷社<br> ヤマケイ新書 日本の火山に登る 火山学者が教えるおもしろさ

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山と溪谷社
ヤマケイ新書 日本の火山に登る 火山学者が教えるおもしろさ

  • 著者名:及川輝樹/山田久美
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 山と溪谷社(2020/03発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635510523

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内容説明

気鋭の火山学者・及川輝樹氏がわかりやすく解説します。

御嶽山噴火以来、活動的火山特別措置法が改正され、
安全対策などが都道府県に義務づけられました。
噴火災害など火山といえばネガティブなイメージをもちがちですが、
実は火山はこの国土にはかりしれない恵みをもたらす存在であるのです。
火山を取り巻く現状を踏まえ、火山というフィールドをどう楽しむか。
気鋭の火山学者・及川輝樹氏がわかりやすく解説します。

【第1章 日本の山のほとんどは火山】
あなたの登る山も火山/火山はどうして噴火する?泡の力/噴火の種類/活火山とは?/あの山もこの山も火山と関係 ほか

【第2章 火山に登る楽しみ】
噴火の痕跡を楽しむ/火口を楽しむ/展望、温泉、生きている火山/火山登山と地形ほか

【第3章 火山に安全に登るには】
火山の登山は危ない?/それでも備える。事前準備が大切/火山に登る際の事前調査/火山の警報/
特別な装備はいらない でもヘルメットはあったら良い/万が一噴火に遭遇してしまったら/退避壕(シェルター)は万能?/怖い火山ガスほか
コラム 2011年大震災以降、噴火は増えていない

【第4章 火山学者の視点で火山を歩く】
《蔵王火山》最長の山脈の上にある火山/長く大きな蔵王火山/なぞのロバの耳/いわゆる馬の背〝カルデラ〟/火口湖御釜 東北有数の噴火記録の残る火口 
《八ヶ岳》高く長大な山稜をなる火山/古い南八ヶ岳と新しい北八ヶ岳/かつて日本の最高峰/平安時代の大崩壊/活火山でもある八ヶ岳 北横岳/小さな火口 地獄谷
《霧ヶ峰・美ヶ原》本当の高原を作る火山/追分地溝/鉄平石 
《北アルプスの火山》火山のあるアルプス/火山活動とともに隆起する北アルプス/多段階に成長する火山/白馬大池火山/立山(弥陀ヶ原)火山/上の廊下から雲ノ平周辺の火山/乗鞍火山
《焼岳》上高地を生んだ焼岳/梓川の変遷/今だって氷河期/上高地にしか生き残れなかった化粧柳/北アルプスで一番活発な火山 焼岳/明治・昭和初期の噴火/謎だった大正池の噴火ほか/ミニガイド 焼岳に登ってみよう
《御嶽山》長く複雑な歴史/実は活発 御嶽山/ここ数百年も噴気活動は続く/1979年噴火と2014年噴火
《霧島山》加久藤カルデラ/活火山としての霧島山/韓国岳のミヤマキリシマの謎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MASA123

8
おもしろかった。4章で構成されていて、1、2章は及川博士の、火山の地質の話(ブラタモリの番組のような)で、わかりやすく解説されていたが、岩石の話とかになると、ごめんなさいでしたね。3章は山崎久美さんが「火山に安全に登る方法」を書いていて、自分は火山に登山はしないが、とても興味をひかれた。4章も山崎さんの担当で「火山学者の視点で歩こう」という観光ガイド的な記述、むかし、立山の地獄谷の遊歩道を歩いたが火山ガスで危険な場所だったのだ。霧ヶ峰も火山地形だが、ニッコウキスゲ群落しか見ていなかったよ。2022/02/08

4丁目の父ちゃん

6
山歩きを一つの趣味とする小生にとって、大変興味深い内容でした。火山は怖い、だが噴火等による事故、意外と確率が少ない。と言っても怖いが。今までぼおっと歩いていた火山、今からは火山という眼で歩いてみたい。2023/07/02

青雲空

6
このところ山の本を読んできたが、本書が一番面白かった。火山を敬遠してきたが、それぞれの特性を知り、温泉、地形、植生を楽しみたい。2022/12/20

にゃーごん

3
昔は富士山のことを休火山と呼んでいたと記憶しているが、休火山という表現はもう使わないらしい。花崗岩や玄武岩がどのようにできるか、といった中学の記憶を呼び起こす内容も楽しい。2014年に噴火した御嶽山。噴火の1週間前に登っていたので、ニュースを聞いた当時はかなりショックだった。地震や天気の予測だって未だに難しいんだから、火山活動の予測だって相当難しいだろう。火山に限った事じゃないけど、山に登るときはリスクがあることを認識して、万全の準備で。噴火の破壊力は恐ろしいけれど、だからこそ美しい山体ができるのだ。2020/09/23

犬丸#9

3
★★★★☆ ワタクシが生まれ育った近畿圏に活火山はない。ので,ヤマノボリ活動をするようになって登ってみた各地の火山はとても楽しかった。ヤマがこう,ふぁー生きてるって感じ!なのである。景色もダイナミックでとても楽しい。お勧めである。そんな火山登山活動の手引きに最適の一冊だったと思う。嗚呼,ヤマノボリしたいなあ。2020/04/11

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