内容説明
希望と不安を胸に秘め、単身ロンドンに渡った青年は、夢を諦めず、写真家となった。山崎まさよし、福山雅治、ゆず、birdから、尾崎豊、寺山修司……。日頃見られぬ素顔と彼らとの出合いを、貴重なポートレイトとエッセイで綴ったセルフ・コラボレイション。青春の原動力。読むだけで、希望が沸いてきます。この本は、きっと貴方の宝物になる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rokubrain
13
写真で何者かになろうとして大学卒業後、単身ロンドンに渡り写真(=人生)修行した8年半。 役者をしながら自分の人生を手探りで求めている。 覚悟と強い目的を持って、それまでの弱かった自分を否定でなく、肯定しながらも次へ脱出しようとしている。 これぞ本物の「自分探し」だと思った。 ミュージシャンたちとの付き合いのなかから自分の写真スタイルが出来ていったようだ。 多くの似て非なる放浪を続けている若者たちが、具体的な目的を持たないため去っていくなか、 彼が残っていった軌跡が情熱として伝わってきた。2020/05/31
岡本匠
9
「CLIMB 女王陛下のロンドン」と「ロックンロール・ニューズメーカー」という2冊の本をまとめて文庫化したもの。おそらく前者は、著者のロンドンでの写真修行時代を描いたもの、後者は写真撮影を行ったアーティストとのエピソード集。著者の写真展は一度偶然に遭遇した事があるけれど、ロックミュージシャンをモノクロで撮影した写真がとても印象的だった。さて、この本はやはり前半部分が面白かった。本を書く必然性が感じられた。2018/04/22
イワハシ
1
カメラマンとして活躍する著者の、ロンドン修行時代と、成功してからの交友録。今でも英国本を集めているのでその一環として。なので前半がとても面白い。文章は気取りがあまりなく、読みやすい2021/02/09