角川ソフィア文庫<br> 万華鏡

個数:1
紙書籍版価格
¥880
  • 電子書籍
  • Reader

角川ソフィア文庫
万華鏡

  • 著者名:寺田寅彦【著者】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • KADOKAWA(2022/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044006877

ファイル: /

内容説明

「空いた電車に乗るために採るべき方法はきわめて平凡で簡単である。それは空いた電車の来るまで、気永く待つという方法である」(「電車の混雑について」)。科学に興味をもつ一般読者向けに編まれた、『柿の種』と双璧をなす代表作。人間が発明し、創作した物のなかで「化物」は最も優れた傑作とする「化物の進化」をはじめ、「物理学と感覚」「科学上の骨董趣味と温故知新」「怪異考」ほか全13篇を収録。解説・全卓樹

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

38
寺田寅彦が自分の専門外の分野を考察する小文を集めたエッセイ集。孕みのジャン(海上の怪音)・ギバ(馬の頓死)を考察した「怪異考」、神話学や化物教育ヘの言及、鎌鼬・鸚鵡石、毛の降る現象や狸の腹鼓、河童に言及しながら科学万能主義に陥る愚を説く「化物の進化」が目的。その他、自然現象の予報、科学と芸術の考察、物理や実験手法の教え方、過去の学説の重要性、言語学考察、相対性理論考察と並んで「電車の混雑について」という一文が妙に可笑しい。科学的思考の重要さと、それでも解明できないことはあるという謙虚さのバランスの良さ。⇒2023/07/20

yumani

2
遂に!角川ソフィア文庫『万華鏡』を手に入れた。鐵塔書院と寅彦から一連の随筆を青空文庫で辿ることになった。Kindleの長所は読みながら言葉の意味を調べられること。紙の本が先だったならおそらく読了は不可能だったと思う。それでも青空文庫にない「解説」を読みたかった。帯に全卓樹氏が「ルネサンス的万能精神の自由で清々しい息吹」と記す。寅彦のような稀有な存在が現れたのは明治日本からの再興にかけた時代、漱石と湯川秀樹との間隙。自由な科学者は職務専念義務違反と問題視されたこともあったという。他の随筆も読んでみたい。2024/04/02

toshiki

1
科学者であり作家でもある寺田寅彦の随筆を本屋でみかけて衝動買いした。電車の混雑や外国語などを数学的な考え方で解明しようとすることが興味深く面白かった。複雑な数式はとっつきにくいが、ものの考え方はよく理解できた2022/02/07

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19111889
  • ご注意事項

最近チェックした商品