思い出すと心がざわつく こわれた関係のなおし方

著者名：イルセ・サン【著】/浦谷計子【訳】

ディスカヴァー・トゥエンティワン（2020/02発売）

• ISBN：9784799325889

内容説明

心の奥にひっかかっている人はいませんか？
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち』がベストセラー！
世界20か国のHSPを癒した心理療法士、イルセ・サン最新作

＜＜こんな悩みはありませんか？＞＞
□ 仲がよかった親友と疎遠になってしまった
□ 信頼していたパートナーとの関係が冷え切ってしまった
□ 親と離れて暮らしているが、思い出すと心がざわざわする
□ 娘や息子と、もう一度心を通わせたい
□ 新しい友人関係が長続きしない

こうした問題は、誰にでも起こりうるものですが、
修復の仕方を知っている人は多くありません。

大切だった人間関係の喪失は、じわじわと心を蝕みます。
「離れてよかった」と思うような関係でも、心に傷を残すことがあるのです。
心の傷に向き合うのは、怖いことかもしれません。
それでもどうか、気持ちを言葉にしてみてください。
私たちは、人間関係によって、幸せにも不幸にもなれるのですから。


＜＜ 豊富な事例と、具体的なエクササイズ が満載＞＞
【感情の棚卸し】から【向き合う】【別れる】まで、
誰も教えてくれなかった「こわれた関係との向き合い方」を心理療法の観点からご紹介します。

●エクササイズ　相手との問題を客観視する　「なぜ相手と連絡を絶っているのですか？」
●エクササイズ　相手への願いを言葉にする　「相手からの手紙を自分自身で書いてみましょう」
●エクササイズ　相手の言葉を聞き入れる　「相手のネガティブな感情を引き出す練習をしましょう」
●エクササイズ　相手へリクエストする　「相手から、どんな言葉をかけてほしいですか？」
●エクササイズ　家族のなかの問題について考えてみる　「家族のなかにどんな問題がありますか？」
●エクササイズ　相手を許す　「和解のために、あなたには何ができそうですか？」
……etc.

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Kentaro]

許すこととは、相手に傷つけられても、その人に何かを与えること。相手に傷つけられたことにいまだに怒りを覚えていて、昨日のことのように覚えているとしても、相手を許すことは可能だ。二度と会わない相手であっても、なんらかの和解の言葉を伝えておくと、その先のお互いの幸せに絶大な効果を及ぼす。今までの人生で親密になった人たちは、それぞれが私たちにとって忘れがたい記憶を刻んできたはずだから、１つの人間関係を見直して仲直りするにしても、相手にきちんと別れを告げて気持ちを整理し、心の戸棚に収めるにしても必ず得るものはある。

2020/12/26

[あつお]

人間関係の修復法。 以前は仲が良かった人と疎遠になると、悩みが尽きないもの。悩みが頭から離れず、日常生活に支障を及ぼす。そんな悩みを解消する本書の主な内容は、①相手への願い、②相手の言葉、③和解のために。①まずは自分の感情を表現すること。自分が何に対して不満を感じているのか。手紙などで率直に表現する。②次に相手からの言葉を聞く。実際に相手に手紙を出さないとしても、相手が感じる内容を想像して、聞き取る姿勢を持つ。③最後に、和解のために自分ができる行動を考える。相手と歩み寄りの道があることに気付くだろう。

2023/12/04

[ひかり]

ネットやSNSでの連絡手段しかない友人なんてたくさんいて、どちらかがブロックしたら関係は大抵終わり。なので最初から別れた関係についての心のケア法に期待して読んだのですが当該の本はまずは壊れきる前になんとかできないかを模索していきます。別れってこれまでの積み重ねだよなあ…

2020/08/06

[せやし]

本気で関係を戻したい人には、参考になることがある気がします。 僕は、一度嫌いになったら二度と好きになることはないので、何かの参考になるかと思い読みました。 正直、使えそうな部分が自分にはないので、参考にはならなかったのですが、子育ての部分に関しては、面白い内容だったかなと思います。

2022/04/17

[きぃ✬]

親子・夫婦・友人など、離れた側、離れられた側の両方の視点が組み込まれ、途中のワークも経て自身や対象者の現状などを把握しつつ関係修復に向かうか断ち切るか決める。翻訳本なので多少過去事例が海外風味だけれど、助言や例示は極力日本人同士の会話として違和感を持たせないように努力されている印象で読みやすい。巻末に、自分側に相手と関わる心の準備がどの程度できているかのチェックテストがある。まずはこれを試してみるだけでも、見えてくるものがあった。

2021/11/21