集英社オレンジ文庫<br> モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―

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集英社オレンジ文庫
モノノケ踊りて、絵師が狩る。 ―月下鴨川奇譚―

  • ISBN:9784086803076

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内容説明

江戸末期の絵師・月舟が描いた妖怪画には、本物が封じ込められているという。そして現代。月舟の子孫・詩子は、美大に通う学生だが、もうひとつの顔があった。散逸した月舟の妖怪画を探し、憑きものを落とす家業を継いでいたのだ。幼馴染みの青年・七森が持ち込んだ情報によると、月舟の絵を所有する画廊のオーナーが足を火で炙られるような痛みを訴えているらしく?【目次】一 猫又/二 ろくろ首/三 面霊気/四 鬼女/結 無題

目次

一 猫又
二 ろくろ首
三 面霊気
四 鬼女
結 無題

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

35
美大の日本画科に通う大学生詩子と、幼い頃から知る青年・七森が、二人で散逸した詩子の先祖で江戸末期の妖怪絵師・月舟の百枚連作の妖怪画を探すファンタジー。本物が封じ込められているという月舟の妖怪画を巡る因縁が描かれる展開で、月舟の絵に執着する画商・九十九の暗躍と、複雑な事情を抱える詩子と七森の関係。憑きもの落としや絵を巡る過去の因縁の清算がメインでしたけど、お互い相手をかけがえのない存在と自覚しながらも、なかなか上手く向き合えない詩子と七森の何とも不器用な距離感にはついもどかしい気持ちになってしまいました。 2020/03/09

ベル

10
江戸末期の絵師月船の子孫である詩子は、月船の妖怪画に憑いたモノノケを落とす家業を継いでいる。詩子はその妖怪画の憑き物を落とす力はあるが見ることは出来ず、目の代わりをする幼馴染の七森の指示によってモノノケを描き封じ直し、あるべき異界へ返す。 晴れた日の暗い路地裏のような雰囲気。良き。詩子が自分の狂気を見つめ、受け入れているところが好きです。詩子と七森はもう根っこから絡み付いているようなので、このままの関係でいて欲しいなぁ。錺屋に、なんのかんの付き合い長くなりそうな沙耶、みんな好きだなぁ。面白かったです。2021/05/02

HANA

7
最初時代がいつなのかよく分からないまま読み進めてしまった。キャラクター同士の距離感がなんとも。にしても絵関連の話は面白い。2020/05/31

はいね

6
七森さんと詩子さんの関係がとても良かった!!ラストの1行素敵です。あと甘党の錺屋さんも好き。2020/04/13

うめこ

5
詩子と七森さんの関係性が、お互いに自分よりも相手が大事な感じが素敵でもっともっと読んで見たいと思いました。2021/01/27

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