内容説明
亡き夫との思い出の地、ニューヨークで白タクに乗った田舎者の老女に、運転手は高値を吹っかけようとするが/「ホワイト・キャブ」。街なかで拾ったカモを池に戻すため、少年たちが小さな冒険に出発する/「C・P・D」。絶品六編を収録。時代小説の名手が肌で感じた現代NYの街の匂いや人情が、鮮やかに伝わる短編集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
130
9・11同時多発テロ前後のニューヨークが舞台。ニューヨークには行ったことない。だけど、どの短編も読んでて情景、街のにぎわいが浮かんで、自身がニューヨークに住んでる錯覚におちいりそうになる。ニューヨークに住む年齢、職業を問わず、老若男女が奇跡、恋路、冒険を繰り広げる様子にエールを送りたくなった。味わい深さ、さりげなさ、切なさ、心地よさを感じながら読み終えた。忘れた頃に、ふと思い出して再読したくなる六編からなる短編集。2025/01/30
barcarola
7
ニューヨークを舞台にした6つのストーリー。もう少し特徴的なタイトルが良かったのでは。さて、お気に入りは冒頭を飾る「ホワイト・キャブ」。お上りさんが白タクのカモにされそうになり、どうなることかと思ったら……。2023/02/25
陽ちゃん
5
一力さんの時代物は何冊か読んでいますが、現代物は初めてだったのでどうかな?と思いながら読み始めましたが、場所や時代が違うだけで根底にあるものは一緒ですね。違和感なく読めました。2020/02/17
ちっち
2
良作ぞろい。2021/10/17
ひゃく
1
NYの日常を切り取った短編集なのだが、写真の風景を文字興ししたような印象。短編の割に登場人物は多いのだけれど、米国人、あるいはニューヨーカーならではの心理描写だなあと感じられる部分はあまりなかった。2023/01/21
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