出版社内容情報
建築家・長谷川豪がふたつの敷地に対して設計した鐘楼ができるまで。200枚超の写真でたどる建築ドキュメント。
現在最も注目される若手建築家のひとり、長谷川豪(1977-)。
2011年春、個展のオファーを受けた直後に経験した東日本大震災へのひとつの解答として、長谷川は石巻のある幼稚園に鐘楼をプレゼントすることを思いつく。東京のギャラリーの屋上庭園と石巻の幼稚園の園庭、ふたつの敷地に対して設計された鐘楼は、ギャラリーでの展示期間をおえたのち、幼稚園の園庭に常設されるために移送され、再建築された。
鐘楼の鐘は毎日、幼稚園に通う子どもたちによって鳴らされている。
本書では、東京のギャラリーに建てられたちいさな鐘楼が、解体され、トラックで石巻へ運ばれ、幼稚園の園庭に再建築され使われるまでを、記録写真と長谷川の解説とともに紹介する。いくつもの工程とそれぞれの役割を担う多くの人々の手を経ることで成立する「建築」する行為を、臨場感あふれる写真描写で追いかける。
・プロジェクトをつくる
・ふたつの敷地に設計する
・鐘をみつける
・建てる
・解体する
・積み込む
・運ぶ
・積み降ろす
・ふたたび建てる
・完成、鐘をつく
【著者紹介】
長谷川豪(はせがわごう)建築家。1977年生まれ。東京工業大学大学院修了後、西沢大良建築設計事務所を経て、2005年長谷川豪建築設計事務所設立。現在同代表。2009年より東京工業大学ほか非常勤講師、2012年よりスイス・メンドリシオ建築アカデミー客員教授。家の中心に大きなテーブルを設けた「桜台の住宅」、各住戸に個性的なテラスを配した集合住宅「練馬のアパートメント」、高いピロティによって森のなかに広場をつくった「森のピロティ」など、使い手の想像力を刺激するような建築のデザインで注目されている。主な受賞に、SDレビュー2005鹿島賞、平成19年東京建築士会住宅建築賞金賞、第24回新建築賞など。著書に『考えること、建築すること、生きること』(LIXIL出版、 2011)、作品集『Go Hasegawa Works』(TOTO出版、 2012)。2012年に初めての個展「長谷川豪展 スタディとリアル」(TOTOギャラリー・間、東京)が開催された。
内容説明
東京のギャラリーに建てられたちいさな鐘楼が、解体され、トラックで石巻へ運ばれ、幼稚園の園庭に再建築され使われるまでを、記録写真と長谷川の解説とともに紹介する。
著者等紹介
長谷川豪[ハセガワゴウ]
建築家。1977年生まれ。東京工業大学大学院修了後、西沢大良建築設計事務所を経て、2005年長谷川豪建築設計事務所設立。現在同代表。2009年より東京工業大学ほか非常勤講師、2012年よりスイス・メンドリジオ建築アカデミー客員教授。主な受賞に、SDレビュー2005鹿島賞、平成19年東京建築士会住宅建築賞金賞、第24回新建築賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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