内容説明
古書店の経営やブックセレクトなど本の世界で活躍してきた著者が蒸留家に転身!クラウドファンディング、ドイツへの修行、千葉県大多喜町の薬草園跡に蒸留所をつくるまでの一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
24
まさに1年前2019.4.14にこちらのオープンディに行ってきた。その時話を聞いていて自分の知っている醸造家の人達と随分印象が違うなと思った。理想とする美味しいお酒を作ることに情熱を傾けると言うよりも何が出来上がるか分からないけれど、分からないその過程を楽しもうと言う姿勢に見えた。そしてこの本を読んで納得。何しろタイトルが「なることにした」なのだから。酒造りそのものよりも酒造りに携わる自分に憧れているような。ニューエイジとかに近い生活を求めているのかなと。たまたまその過程で美味しいお酒が出来たらいいよね。2020/04/13
kao
12
蒸留家って何?と見かけたことのない本が平積みされてたのでさらっと読んだら、元本屋さんの江口さんの表現の巧みさに引き込まれてお持ち帰り。食と生活。当たり前にフォーカスすることの豊かさ。香りと味の錬金術師、蒸留家。後半はお酒の話が続きますが、お酒に詳しくなくても、一から何かを作り出したい!と思ってる方には特におすすめ。そんな私にもドンピシャでまたゆっくり読み返します。養蜂も憧れる〜2019/12/14
qoop
8
発行部数の少ない現代美術書を扱う個性的な書店経営から一転、日本では知る人の少なさそうなボタニカルブランデーの蒸留家を目指した著者が、その経緯を記したエッセイ集。著者の転換はいわばイベントからプロダクトへの志向の変化、ということになるのだろ。一回性のパフォーマンスから具象へ向かう転身とイメージが重なる。流行でなく潮流と呼ぶべき時代の空気感が見えるようで興味深い一冊だった。2020/07/09
DK-2084
4
★★★★☆2021/09/04
Yoshie S
4
mitosaya FBで見かけて近いうちに行きたいと思って早半年。ユトレヒトの江口さんのプロダクトだったとは。 立ち上げる前からの奮闘ぶりが綴られていて、引き寄せる人が持ってるのは運よりも人とのお付き合いの積み重ねなのかと思う。 40過ぎての挑戦はなかなかハードルが高いと思うけれど、メンタルフィジカルともに相当な努力をした軌跡。早くオープンデーに行きたい。2019/12/23