内容説明
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本書は、アメリカの標準規格として1988年末に提出されたC言語のANSI規格にもとづいて第1版を全面的に書き直した新版である。ごく常識的に言えば、C言語はリッチー博士がベル研で1973年に開発して以来、多くのプログラマに使われているから、その仕様変更はちょっと不可能ということになるが、アメリカはあえて、そのCの仕様変更・機能拡張をやってのけた。これでCが近代的なプログラミング言語としてよみがえったのだからすばらしい。
本書の付録Cの要約でもわかる通り、ANSI規格による変更(機能拡張)はそう大幅なものではないが、重要な改良点を多く含んでいる。Cによるプログラミングは、これまで自由度がありすぎて危険だとよくいわれてきたが、ANSIによって改良された結果、Cによるプログラミングの安全性は大いに向上した。これでCの寿命は一段と長くなり、Cは今後ますます広く使われることになるであろう。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
calicalikoume
6
復習を兼ねて走り読み。大体は頭に入ってる事を再確認。またいつか基本に立ち返りたくなったら開こう。2018/07/21
monotony
4
年単位で積読していた本。積読撲滅運動でとりあえずの通読。転職してから純粋なC言語に触れる機会がめっきり少なくなってしまい、どこか懐かしさに似たものを感じながら読んだ。いつかまたお世話になる日が来るのだろうか。2016/11/08
Humbaba
4
C言語の基礎を作ったB.W.カーニバル氏とD.M.リッチー氏が著したC言語に関する本.多様な資料によって,プログラム作成者が知っておくべき仕様に関する情報が掲載されている.2012/04/10
ますみ
4
読み返した。最後の付録の章が非常に面白い。初めてのCの教科書がこれだったのだけど、やっぱり理解してから立ち戻ると面白さが増す本です。2011/02/01
閑居
3
JavaやC#などの現代でよく使われる高級言語の基礎を築いたC言語の古典的名作。C言語の開発者自身が、言語仕様の歴史的背景やその狙いを具体例と共に解説する。全てのプログラマにおすすめしたい一作。2013/01/01