内容説明
笑いたきゃ笑え。
不器用すぎる「居場所探し」の記録。
#毒親 #不登校 #自殺未遂 #抗うつ剤 #ツイッター廃人 #精神科病棟 #援助交際
#高卒認定試験 #高校中退 #失恋 #自己否定スパイラル #人間音痴 #受験ノイローゼ
パンツは売れども、心は錦。
高偏差値の中高一貫校に通っていたのに、鬱になり中退!
自殺を試みるも失敗し、気がついたら中卒フリーターに。
精神科に入院するなど苦しんだ挙句、「とりあえず大学進学」を目標に決めた著者は、資金を貯めるためにバイトに奔走。
だが、そこでも人間関係をこじらせてしまう。
私の居場所ってどこにあるの?
何をすれば「自分の人生を生きている」と思えるの?
異常なまでに干渉してくる母親に「分身」として育てられた著者は、
警察を呼ばれるほど激しい母娘喧嘩を繰り広げたり、自暴自棄になってパンツを売ってみたり、
果てには援助交際までやってみたりしたが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真香@ゆるゆるペース
138
すごい人生を垣間見た。不登校、高校中退、うつ病発症、精神科入院、毒親、自殺未遂、いじめ、失恋、援助交際など、濃すぎる半生を歩んできた著者。面白いと言うには不謹慎ではあるけれど、グイグイ惹き込まれて一気読み。近頃「死」という言葉が非常に軽く扱われていて、SNSでも死にたいと言ってる人をチラホラ見かけるけど、この本を読んだらきっと軽々しく口にできなくなるはず。著者は紆余曲折あったけど、ようやく大学という自分の居場所にたどり着けて本当に良かった。これまでいろいろあり過ぎたから、今後は平穏な人生でありますように。2020/08/09
sayuri
114
過去数々のエッセイを読んで来たがその中でも一番凄惨な内容だった。感情の起伏が激しく暴力を振るう父親と、娘に過剰な期待を抱く母親を両親に持つ著者。この母親のエピソードには声を失う。マンション6階から飛び降り自殺を計った著者。運ばれた入院先の病院で母親の口から出た言葉は、それまで費やした学費の事と世間体。鬱、自殺未遂、精神科入院、援助交際、悲惨な経験を重ねた著者だからこそ伝わって来る思いがある。『人間は失敗する生き物、誰もが加害者であり被害者、「フツウ」な人間はこの世に一人もいない』生きる勇気を貰える指南書。2020/03/24
万葉語り
40
暴力をふるう父親とそんな父親の学歴を馬鹿にし、子供を意のままにしようとする医師の母親のもとで成長した作者が、入院したり、薬漬けになりながらも生きてきた話。ままならないこの世に住む私たちは誰もが被害者であり加害者であると思うと少しだけ優しくなれる。と彼女が言えるようになるまでに片倉さんや山中さんとの出会いがあって少し救われた。2020-0992020/05/30
さとうはるみ
13
なぜできたのかと言えば、親にお金があって進学させる意思が世間体や理想に縛られているけれどあったからとなるけれどそんな簡単な話ではないのは読んでいるとよくわかる。「クサイものにフタ」をする社会に苦しめられ人間扱いされない著者たち。ただし、それをやっていくとその子たちは孤立と孤独を深め、社会への恨みを犯罪という凶行に走ることになる。社会はそうやって報いを受けることになるのに考えない大人がいるなと。憤怒という感情を上手に使い、色んな人に助けられながら大学へ合格する。2024/07/20
きゃる
7
虐待サバイバーの当事者目線で語られる、虐待を受けた子供はこうなるの一例。女医の母親は女は結婚して当然の時代に負けて、結婚しDVを受けても離婚もできず、自分の理想を子供に押し付け型にハメようとする。自我に目覚めた作者は不登校や引きこもり、自殺に走ったが…、ある意味経済的に恵まれているからこそ生き延びられたし、自殺未遂の末車椅子になったマスミちゃんにひっぱたかれて当然の甘さが透けてみえ、虐待を受けても生活の為に働かざるを得ない人からみれば苛つく存在だったろうなと感じる。 2024/07/19
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