内容説明
民主主義と自由を象徴する国アメリカが迷走している。頻発する銃乱射事件、差別主義者による移民排斥の動き、社会の分断、富の偏在など現在見られる様々な現象は、2017年にトランプが大統領に就任したことに起因していると思われがちだが、こういった問題はそれ以前からずっと存在していたものだと著者は言う。本書では、時事的なテーマを取り上げながらアメリカ政治・社会のしくみを解説する。トランプが「国境の壁」建設予算案を議会で押し通そうとしたとき、なぜ政府機関は封鎖してしまったのか。大統領の権限はどれくらい強大なのか? また、宗教はどれくらい政治に影響をもつのか。メディアと政治の関係は? 銃問題の背景とは? そして、格差と分断が広がるアメリカ社会の現実とは。こういったテーマについて、データも用いながら一つひとつ、丁寧に読み解く。アメリカという国の全体像を理解するための絶好の書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Salsaru
7
長らく積読していた本。基礎的な構造と2019年ごろのアメリカを理解するのに良し。2023/03/19
みっふぃー
2
非常にわかりやすかった。しばらくしたら再読したい。 p.165 福祉への支出が増えると、通貨を発行できない州政府は税金を上げるより他なくなる。それは高額納税者や富裕層が他地域へ逃げていく誘因となる。反面、これを回避するために、州や地方政府は福祉の水準を徹底的に切り下げて貧しい人々を他の地域へ移動させようとする可能性も秘めている。 アメリカは福祉の水準が低いと言われたりするが、これも連邦制が関わっているがゆえ、ということになるだろう。 2024/09/30
numainu
1
評価A2021/10/25
たね
1
新型コロナの流行で格差や分断が目に見える形で現れた今こそ読まれる本だと感じた。様々な論点を網羅し、高校の政治経済の知識が少しあれば問題なく読める本でここまでわかりやすいアメリカ政治の本があるのかと少し感動した。日本との比較も多いので違いを見据えつつ、共通の問題を考えるなどいろんな観点から読める本だと思った。2020/10/05
つ
0
現代アメリカ政治における重要な論点を一般の読者向けにかなりわかりやすくまとめ、争点を取り巻く構造的な問題を指摘している。2020/07/27
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