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内容説明
孔子を筆頭に、老子、荘子、孟子、荀子、韓非子、孫子……など、春秋戦国時代の古代中国では、数多くの思想家が現れた。彼らは「諸子百家」と総称される。
その思想は、東アジア全域の思想に大きな影響を与え続け、今なお衰えない。2200年以上前の思想でありながら、現代の私たちにも生き方の指針を示し続けてくれている。
なぜ戦国の世に多くの思想家が出現したのか? 彼らの主張やその違いはなにか?
残された著作や人物評から、彼らの人柄を読み解き、その思想の本質を解き明かす。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しげ
18
当然の事として時の覇者と深い繋がりを持ちながら学者として確立して行く中で、認められる時も有れば、疎ましがられ追われる事も有りと…「皆んな悩んで大きくなった…」何処かで聞いた言葉だが、どんなに偉大と言われる先生でも、人に対して苦しみ、悩み、揉めたり、諦めたり、和解したり、と改めて思い知らされる。それらが試行錯誤に繋がり、やがて磨かれて「教え」となり、前へ進む「勇気と覚悟」の指標、標となって行くのだなぁ…と、当たり前だが面白い。2022/04/30
ハルト
11
読了:◎ 孔子、老子、荘子、孟子、荀子、韓非子、孫子。春秋戦国時代の古代中国に花開いた「諸子百家」。彼らの思想が簡潔に、分かりやすく砕かれてまとめられている。各思想家たちに共通するのは、人間愛とのこと。そのテーマに沿って読むと、思想の奈辺が掴みやすいかもしれない。ほかに他の思想家に触れた「百家小伝」も収録。ただ参考文献がなかったのが残念。内容が想像していたより砕かれいたので、これを機に原本も読んでみたいなあ。あと史記も読んでみたい。2020/04/09
大先生
5
孔子、老子、荘子、孟子、荀子、韓非子、孫子…諸子百家は、いずれの立場でも根底に深い「人間愛」があった!という視点が私には新鮮でした。えっ孫子も?と疑問に思いましたが、確かに孫子もなるべく戦いを避けようとしていましたね。思想内容は違えども、それぞれの立場から平和をもたらそうとしていたんですね。納得。「諸子百家以前ー天の思想」から説明してくれる親切な本でした。「はじめに」も素晴らしい!2020/04/21
蕎麦
3
諸子百家について勉強したい!と思い立った突発的なニーズにバッチリマッチした。ありがとうございます。ところどころわかりづらい箇所があったけど、、、日本の戦乱時代には諸子百家のような論客、哲学者が生まれなかったのは何故なのか。鎌倉仏教がそれにあたるのかしら。それにしても中国文明の奥深さよ。より中国史に興味を持った。あと、司馬遷凄すぎでしょ、、、2021/08/13
いけだ
2
孔子・老子→孟子→荀子→韓非子→孫子とだんだん現実的で具体的な思想になっていく印象。 これは、私の個人的な解釈だけど 儒教と道教は正反対とよく聞くが、視点の規模が大きく違うんじゃないかな。 人類は常に進化を目指し、その過程で摩擦が生じ戦争や革命が起きるが、何万年もそれを繰り返した先に いつか人類は、はっと気づくのかもしれない。 原始時代のような暮らしが1番平和だったと。 道教はそんなかなり先のことを言っているのかも。 だから現実とマッチせず浮世離れしているように見えるのかもしれないと思った。 2022/01/09




