角川文庫<br> 本の花 料理も、小説も、写真も

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角川文庫
本の花 料理も、小説も、写真も

  • 著者名:平松洋子【著者】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 特価 ¥600(本体¥546)
  • KADOKAWA(2020/02発売)
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  • ISBN:9784041085448

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内容説明

ゆで卵、生卵、卵焼き。向田邦子のエッセイに登場する卵には、生活の匂いや味を含んでいる『嘘つき卵』。「つらい出来事は、前世だと思ってしまえば大丈夫」人生の助け船が提示される『辛酸なめ子のつぶやきデトックス』生をまっとうする人間のたくましさや哀歓が強く心を打つ写真集『釜ヶ崎語彙集 1972-1973』など。食をテーマにしたもの、暮らしをテーマにしたもの。エッセイ、小説、写真集……丁寧な文体からほとばしる本への愛を感じる208冊の紹介。「再読」するたびに書き手と自分との関係が蓄積されていくという「再読するということ」も必見。自分だけの一冊を見つけたい人にはぜひ読んで欲しい、読書欲が高まる一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

33
相変わらずの飾り立てた文章と自慢話に食傷気味になるが、私にとっては食エッセイよりも書評の方が腑に落ちる。紹介されたジャンルでは、得意分野だけに食に関する書評は熱量が違う気がした。中でも、向田邦子「嘘つき卵」は秀逸。日記形式で書かれた「夏の本」と「秋の本」は、活字中毒者の一面を覗かせる。この人は、本がなければ生きていけないタイプに違いない。付箋を貼りながら読み進めたが、初出の「本の雑誌」の読者を意識してか、新旧絡めた面白本が多くあったのは収穫。「ナチスのキッチン」「釜ヶ崎語彙集」等をチョイスさせてもらった。2025/09/19

きなこ

27
本についてのエッセイ、書評を一冊にまとめたもの。私の乏しい読書歴では既読のものはほとんどないけれど、取り上げる対象は小説からノンフィクション、写真集、料理本などジャンルは多岐に渡っていて圧巻です。「食の本棚」「物語の本棚」「暮らしの本棚」「買って、読んで」の章に分かれていて、読んでみたい本に付箋をつけながらの読書でした。向田邦子はいつか読もうと思いながら読んでいない作家さん。太田和彦さん、大竹聡さんとの対談・居酒屋談議が楽しく、鴻巣友季子さんとの対談「再読するということ」が興味深かったです。2020/03/11

kuchen

11
書評集。小説、エッセイ、ノンフィクション、料理本、写真集など、様々なジャンルの本が紹介されている。視点は細やかで筆致は明快。「食の本棚」の章があり、日記形式の章にその日のメニューが載っているのが著者らしい。本だけでなく、「サブジ」も検索してしまった。2021/10/16

Inzaghico (Etsuko Oshita)

7
平松の筆が勢いを帯び、読者をぐいと引き込むのは食べ物の話題だ。本でもしかり。埼玉が誇るうどんロードサイドダイナー「山田うどん」を取り上げた『愛の山田うどん「廻ってくれ、俺の頭上で!!」』でもそうだ。「安い、早い、まずい」で知られている(失礼!)山田うどんの愛を切々と語るこの本のエッセンスを、「日本をかんがえる本」としてとらえるところなんぞ、びっくりだ。山田うどんから日本がわかるのか(笑)。(かくいうわたしも一度も足を踏み入れたことがない。一度くらい行っておけばよかった。)2020/03/01

niz001

5
書評集ではなく平松洋子さんが読んだ本に関するエッセイ。『食の本棚』は半分ぐらい読んでる。2020/02/23

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