出版社内容情報
GHQやロックフェラー財団の史料をもとに、戦前から始まる米国の対日英語教育構想と日本の外国語教育への関与を詳らかにする。
内容説明
わたしたちは、なぜ英語を学ぶことになったのだろうか?文部省、戦後占領期に指導したGHQ、講和後にアプローチしたロックフェラー財団。戦後教育改革の象徴である新制中学校外国語科の背景にある、米国の対日英語教育構想と日本の外国語教育への関与を、初出の米国側史料などに基づいて詳らかにする。
目次
新制中学校と外国語科―問題関心および分析視角
第1編 戦前・戦中期 アメリカ対日英語教育構想の起源(戦前期日本における英語教育の状況―アメリカ対日英語教育政策を読み解く視点;20世紀前半の「簡易英語」策の潮流―占領期におけるアメリカ対日英語教育政策の歴史的基盤;アメリカ対日英語教育政策の形成―「日本人の再方向づけ政策」として)
第2編 占領期 GHQと文部省による英語教育改革(新制中学校への外国語科の導入―義務教育としての「英語教育」の出発点;『学習指導要領 英語編(試案)』の作成―文部省図書監修官宍戸良平の働きに焦点を当てて
新制中学校用英語教科書Let’s Learn Englishの編纂―ベイシック・イングリッシュ導入の試みと見送り ほか)
第3編 講和後 「民間」によるアプローチ(1954年におけるアメリカ対日英語教育実態調査―占領政策の補完;講和後におけるアメリカ対日英語教育振興策の本質―アメリカ側の日本への欲求)
アメリカの対日英語教育政策から何を学ぶのか
著者等紹介
広川由子[ヒロカワヨシコ]
千葉県立保健医療大学准教授、博士(教育学)。専門は教育学・教育史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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