真田疾風録 信之と幸村

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真田疾風録 信之と幸村

  • 著者名:嶋津義忠
  • 価格 ¥789(本体¥718)
  • PHP研究所(2020/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569674780

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内容説明

家を守るか? 武名をあげるか?――関ヶ原合戦で、真田家の兄弟はそれぞれの道を選んだ。兄・信之は父・昌幸と袂を分かって東軍に属し、徳川幕府の下で家の存続と発展に腕を振るう。父とともに西軍について敗者となった弟・幸村は、雌伏のときを経て大坂の陣に参加、天下人・家康に挑む。戦国乱世から天下泰平へと移りゆく時代に、己の使命を背負って戦う兄と弟を描いた力作長篇小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

50
家か武名かどちらを守るべきかが根本にあると思います。関ヶ原で信之と幸村は別々の戦国の道を歩んだのですね。己の使命を背負って戦う兄と弟のドラマに引き込まれます。2023/03/07

イプシロン

23
なかなか見事な構成の作品。近代以降、クラウゼヴィッツの『戦争論』によって軍事は政治力の行使と位置づけられ、無制限戦争という悲劇の時代に突入した。だが、日本の戦国時代は、いうなれば制限戦争の時代で、政治と軍事は比較的分離していた時代である。その意味で本著を読むなら、信之は政治家的であり、幸村は軍人的な武将と位置づけられる。また、両者の間を繋ぐ存在として佐助(諜報家といえるインテリジェンス)が配置されているのが絶妙といえる。佐助は人を殺したことがなく、本編中でも殺すことがないのだが、これもまた絶妙な設定だ。2023/07/01

フミ

18
吉川英治先生の「新・水滸伝」の梁山泊が、ご都合主義過ぎたので「大坂城モノ」でも読もうか…と手に取りました。「大坂城モノ」じゃなくて「真田モノ」だよ、間違えた(笑) 全470頁程で、犬伏の別れ~紀州九度山~幸村の大坂入城までで290頁程。全体の比率は兄・信之の心の葛藤が多めな印象かな…。大坂入り直前の幸村にタイムリミット(肺の病)を設定したりと、なかなか凝っていたと思います。大坂の陣は290頁~415頁程と、派手な花火のよう。残り60ページ程を、その後の信之の人生が閉めてくれる、丁寧な作品だったと思います。2023/11/18

1
信之ファンとして期待しながら読んだけど、脇の人たちがかなり前に出てくるから、信之さん影が薄い。頑張ってるのは分かるけど。誠実さを武器にする場面はすごく好きだけど。幸村さんはちゃんと主役だった。2012/11/04

maito/まいと

1
大河ドラマでも少し登場した真田家。その兄弟を中心にした真田家の光芒を描いた歴史小説。幸村が美男子ではなく、史実通りの歯の抜けたおっさんとして描いているのは好感が持てたし、信之や幸村を変に持ち上げないのもgood。ただ、若干展開がかみ合わないなあ、と思うところがあり違和感が残った。特に信之の器(天下の政をとれると幸村は言った)や佐助のその後については、匂わせるだけではなく昇化してほしかったなあ。2011/09/07

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