宗教の力 - 日本人の心はどこへ行くのか

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宗教の力 - 日本人の心はどこへ行くのか

  • 著者名:山折哲雄
  • 価格 ¥640(本体¥582)
  • PHP研究所(2020/02発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569604039

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内容説明

落日の光景に浄土往生のイメージを重ね、路傍の石仏や小さな神を愛で、日本人は、古来より豊かな宗教心を育んできた。しかし、世俗化とニヒリズムに覆われた現代の社会で、もはや宗教の言葉は、人々の心に届かなくなっている。この大いなる空虚の時代を、我々はいかによく生き、よく死ぬか。本書は、無常観・霊魂信仰の問題から、臓器移植・宇宙時代の死生観といった問題まで、山折宗教学・日本学のエッセンスを、叙情豊かに語った講演集である。本書の目次は以下の通り。 ●第1部 〈日本人の心の原型〉宗教心を失った日本人/なぜキリスト教は日本に根づかなかったのか/「たたり」に見る日本人の霊魂信仰 ●第2部 〈自然への信仰〉中世日本人は自然をどう見たか/「小さき仏」への愛情/芭蕉が見た落日/宇宙に開かれる神秘体験 ●第3部 〈生と死を問う〉宇宙時代の死生観/移りゆく時代の宗教の力/あらためて問われる「生老病死」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

5
●『あなたは、死者の看取りという大変なお仕事をずっとなさっている。しかし、思い通りにいかないこと、苦しまれること、どうにもこうにも決断がつかないようなこと、そういういろいろな問題に直面されることがあると思います。そういうときにはどうされますか。「そういうときは、祈ります。悲しみの中で祈ります。」』byマザー・テレサ ●八幡神社:本社の宇佐、支店としての石清水・鶴ヶ岡。 ●鐘の音:この世とあの世を結びつける音。 ・・・本文より2020/02/24

B.J.

4
●宇治平等院は、東面しており、お彼岸には平等院の背後に陽が落ちていく。 ●四国八十八札所巡礼 :徳島から始まって、高知・愛媛・香川と、右回りに回っていきます。 ⇒徳島の一番札所の霊山寺から始まって香川県最後の札所・大窪寺まで回る右回りの遍路を順打 ちといい、それとは逆方向に回る左回りのことを逆打ちといいます。 ・・・本文より2020/03/19

うえ

2
「私は学生時代にマルクス少年でした。けれでも私は大学では宗教の研究を選んだ。唯物論者の友人が五十歳、六十歳になるとお墓とか親の遺骨ということをやってきて尋ねるようになった。君は唯物論者だったはずではないかといいますと、いや、それとこれとは別だと答える。それ以来、私は日本の社会主義者、唯物論者をあまり信用しなくなった」阪神大震災について触れられているが、和辻「風土」に台風の言及はあっても地震への言及がないことに注意を促している2013/01/06

三宮勝博

0
過激な宗教活動(信仰心)が日本では意味嫌われている、という僕自身が前々から感じていたことを著者も最初で述べており、期待して読み進めましたがちょっと予想と外れました。日本人と宗教を歴史的論理的に解き明かすという感じ。次はもっと現代の日本人の宗教観を深堀りするような本を読んで見たいです。2012/04/16

しまん。

0
日本人の宗教観について知りたくて読みました。日本人の言う無宗教は世界で言うそれとは異なるという論に興味が湧きます。あとは細かくてあまりしっかり読んでいません。2011/11/21

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