内容説明
心の声が文字で見える――特殊な力を持つ葉月は、醜い心を見過ぎて人間不信に陥り、人付き合いを避けていた。ある日、不良少年・大地が転校してくる。関わらないつもりでいた葉月だったが、なぜか一緒に文化祭実行委員をやる羽目に…。ところが、乱暴な言葉とは裏腹に、彼の心は優しく温かいものだった。2人は次第に惹かれ合うが、ある時大地の心の声が文字化けして読めなくなる。そこには、悲しい過去が隠れていて…。本音を隠す嘘つきな2人が辿り着いた結末に、感動の涙!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なっち
33
著者のサイン本をゲットする機会があったので娘へ購入。そして私も読了。U20といったところでしょうか。ピュア過ぎておばちゃんにはまぶし過ぎました。2021/10/01
ケミカル
22
姪の推薦3作を読了。最後は心の声が文字で読める葉月(まるでデスノート)。人の心が読めるが上に建前で付き合う同級生に嫌気がさし、一人を好むように。そんな折に、転校を繰り返す不良少年の大地が同じクラスに。大地は言葉遣いがとても悪いが、心はとても優しい。表と裏が全然違う。葉月は大地に心惹かれ、閉じた人間関係が徐々に良くなってくる。嫌な思いしかない人との付き合いも一歩踏み出せば違う事がわかり始めた葉月。一人の少女が成長する姿が見れます。姪の成長も楽しみになる本でした。2020/01/02
cooky
15
読んじった。いや、うん。素晴らしい本だわ。うん、もう、いい本だわwwそれしか言えないw この本は、人の心のが読めてしまう葉月と訳あって不良のフリをしている大地の物語。心が読めてしまうことで、辛いこともあったけど、転校生、大地に出会い、救いだしてくれた。よくありがちな物語な感じがするけど、すごく感動した。最初の方の伊藤くん、面白すぎん?ww心の声と言った言葉が違いすぎてw【石油王になりたい】✉️2021/08/03
Nori
5
心の声が文字で見える少女と過去の出来事により人を遠ざけのようとする少年が文化祭の実行委員会を一緒にやることになり、それがきっかけでお互いに惹かれあっていく。物語全体を通じて辛いこともあるけれど、それ以上に温かさと優しさを感じさえてくれる物語でした。タイトルの「拝啓、嘘つきな君へ」の意味が分かるところが凄く素敵でした。あと、あとがきの内容が非常に身に覚えがあって、めっちゃ共感してしまったり。なにより「綺麗ごとが嫌い」っていう言葉がとてもとても好きです。2021/09/12
みらい
3
やはり加賀美さんの本は素晴らしいですね!! 呪いは のろいにもまじないにもなる 捉え方は、受け入れ方は人それぞれ 使い方次第だなと改めて思いました!!! 幸せになってくれぇ!!!!2019/10/28