スターツ出版文庫 さよならレター

著者名：皐月コハル

スターツ出版（2020/02発売）

• ISBN：9784813703617

内容説明

ある日、高２のソウのゲタ箱に一通の手紙が入っていた。差出人は学校イチ可愛いと言われる同級生のルウコだった。それからふたりの秘密の文通が始まる。文通を重ねるうち、実は彼女が難病で余命わずかだと知ってしまう。ルウコは「もしも私が死んだら、ある約束を果たして欲しい」とソウに頼む。その約束には彼女が手紙を書いた本当の意味が隠されていた…。――生と死の狭間で未来を諦めず生きるふたりの純愛物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[ナギ]

好きな人との楽しい時間を大事にしたい。でもそれにタイムリミットがあったら……少し悲観的なところから前向きに変わる部分がリアル。こういう本だと基本的にずっと立ち向かうという展開が好まれるけどそれって全然リアルではない。人は弱いからこそそこに何か柱が必要なので、そういった部分をきちんと表現していたかなと思います。リアルな分だけ物語ぽくないと言えばそうかなと思いますが私は心を打たれましたね

2021/02/16

[凍矢]

これは、途中、何度も泣きそうになりながら、読みました。主人公とヒロインの女の子の恋愛が、きれいで、そして、悲しくて。主人公と、ヒロインとの手紙のやり取りは、とても楽しそうでした。自分も手紙を書くのが好きなので、読むのは、あっという間でした。

2017/11/28

[FAKE]

歌の『つぶやきレター』かと思って購入しました。お恥ずかしい。ヒロインの病気モノでした。わりにさくさく読めました。闘病シーンが少なく軽かったからかなと。

2018/05/04

[ミッツくん]

タイトルからして悲しげですが、やはり切ないお話でした。でも登場人物の高校生たちが、キラキラしていて、厳しい現実でもあるけど、羨ましくもなりました。今の自分はこんなに人生を謳歌できているだろうかと、自己嫌悪に陥るほどです。美人や病気の詳細な描写はないけど、読者任せなのか、勝手に想像して、十分感情移入できました。通勤の電車で読んでいましたが泣けてくるので注意必要です。おじさんが電車で泣いていたら怖すぎる！

2024/02/15

[昼夜逆転受験生]

命に考えさせられる本でした。 今ではSNSを使って簡単にすぐに気持ちを伝えられて、手紙を使うことなんて滅多にないけど、今度友達に手紙を送ってみようかなと思える、そんな本。 手紙にも手紙の良さがあり、手紙だからこその青春があって感動しました。🥹✨