内容説明
元アイドルの捜査一課刑事・七夕菊乃と、天才にして壊滅的な変人・アンコウこと深海安公。
二人が挑むのは、密閉された倉庫や監視カメラの密林をすりぬけて殺人を犯す「量子人間」と……、警察官僚の権力争い!?
FBIもお手上げの連続不可能殺人を阻止し、犯人を捕まえろ!
『Q.E.D. iff -証明終了-』『C.M.B. 森羅博物館の事件目録』の著者入魂の、長編ミステリ第二弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい坊
25
読み応えの有る密室物。ミステリーを楽しみました。量子人間を名乗る犯人が徹底して拘る密室。壁をすり抜け、姿を見せず防弾チョッキを着ている相手を射殺する量子人間。量子力学の難しい解説が絡んでくるけれど、そこはよく分からなかった。トリックは明かされてみればシンプルでわかりやすい。元アイドルの刑事,キックの頑張りもパワーアップして楽しかった。キックに絡んでくる紫崎課長が見苦し過ぎて読むのに疲れたのが難点。こちらもシンプルにして欲しかったな。アンコウとキック、今回はスレ違いばかり。次回は2人の掛け合いに期待します。2022/10/17
さばかん
22
コミカルなキャラクター達と本格ミステリー。 嫌な上層部たちを打ち負かすにはやっぱり捕まえたもん勝ち! さすがはミステリ漫画界きってのストーリーテラー! 痛快に面白い。2020/07/19
coco夏ko10角
19
第2弾。色々あって警視庁捜査一課で働けることになった菊野だが不可能殺人事件の捜査でアメリカに行くことになり…。物理うんぬんは難しくてですな…トリックはそれぞれなるほどと。警察小説に無能上司が登場することはちょいちょいあるけどこの紫崎課長ひどすぎる。アンコウとキックの絡みが少なかったので第3弾ではもっとあるといいな。2023/10/28
tomtom
10
アメリカ出張に行くし、アメリカでは1人で尋問する羽目になるし凄すぎないかな。ワガママなおぼっちゃまたちに振り回されていた犯人にも少し同情してしまう。2022/02/01
ぽーのじん
7
量子力学が分からなくてもなんとなくイメージが伝わるように書かれてるし楽しめる。トリックも無理だよーと思いつつも凄ワザ連発で感心。でも、官僚の身勝手さだけはやけにリアルで笑ってします。2020/03/13