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内容説明
フランス文学の不朽の名作を世界で初めて漫画化!!
物語が始まった時、私は十五歳半だった――
1929年、フランス領インドシナ。
現地のフランス人女学校に通う貧しい少女は、ある日メコン川のボート乗り場で華僑の青年と出会う。
少女は金と快楽のためと割り切って関係を持つが……
世界を虜にする叙情と官能の作家・高浜寛がフランス文学の“あの名作”を世界で初めて漫画化!!
(オールカラー作品)
★第21回文化庁メディア芸術祭「優秀賞」受賞第一作
★「アングレーム国際漫画祭2020」公式招待
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H2A
9
主人公の少女がまだ少女なのに目に精気がなくて疲れた感じに描いて、もっと綺麗にも描けたろうにこれはわざとだろう。絵柄はかなり真に迫るので、フランス領インドシナという歴史情景を彷彿とさせるし、ストーリーもかなり忠実だと思った。2022/12/10
しゅん
9
デュラスの小説のコミカライズは、浦沢直樹を少し彷彿とさせる描き方の、憂鬱と無邪気と激情を含ませた「わたし」の表情を伴って、乾いた風のごとく読む者の感情にかすかな波を立てる。昼の過酷な空虚と夜の甘美な空虚の対比と通底。中国人青年のシャイさと傲慢さで揺れる顔もいい。色の付け方に味わい深いなにかを感じたので、またページをめくってみようと思う。2021/01/26
ムーミン2号
8
映画にもなった作品だが、未読だったこともあり、また『ニュクスの角灯』が良かったので、読んでみた。ん~、原作を読んでみないといけないなぁ、というのが感想で、このマンガ化をどう受け入れるかはそれからのような気がする。オールカラーの横書き(左開け)という異色の作品は、フランスでは全作品が翻訳されているという著者のフランスつながりからだろうが(あとがきに書かれてもいる)別段違和感が生じるようなことはない。2020/09/20
kazmimagica
4
本邦での発売日、早速購入しました。私のデュラスとの初めての出会い。そして高浜寛の紡ぐラマン、あとがきまで堪能しました。老若男女、受け止め方は多様なのでしょうが、まずは大人の男の視線で読みました。少しだけ時間をおいて、再読した時の味わいが楽しみです。2020/02/04
糸文
3
★★★★☆ 映画のような漫画だった。原作も読んでみたい。2023/12/02