内容説明
人口140人ほどの「東村・高江」。2016年7月、この小さな集落に、約500人の機動隊員が集まった。市民に次々と向けられる暴力。沖縄の本土復帰後最悪ともいわれる「165日」の記録から、この国の民主主義の本質が見えてくる。その後の推移を大幅加筆。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
おさむ
33
高江地区における米軍のヘリパッド建設をめぐる地元住民と安倍政権の紛争を克明に描く良質なルポ。著者は沖縄タイムスの編集委員。本土のメディアにはない視座が、私たちヤマトンチューにとっては新鮮に映る。沖縄北部の山奥で起きているむき出しの権力による暴力、そして百田尚樹に代表されるネトウヨ勢力(産経新聞含む)の垂れ流すデマとマスコミ攻撃‥‥。これが果たして民主主義国家なのか?「日本人よ。早く気づいてほしい。そうじゃないと近い将来、沖縄と同じ目に遭うよ」こんな悲痛な叫びが重い。2020/01/18
おおた
18
かなり沖縄に寄った視点で、基地推進派の声は全くすくいあげていないけど、読む価値はある。今のわたしに沖縄へ何かできることはないけれども、知らないでいいことではない。 https://www.uporeke.com/book/?p=38212020/02/07
香菜子(かなこ・Kanako)
15
ルポ沖縄 国家の暴力 米軍新基地建設と「高江165日」の真実。阿部 岳先生の著書。市民には抗議する権利がある。市民の抗議には真摯に耳を傾けないといけない。市民の抗議に聞く耳を持たずに上から目線で一方的に攻撃的に暴力をふるうことはあってはいけません。国家の暴力は許されません。国家の暴力を許したら国家は暴走するから。2023/12/11
いとう・しんご
10
「沖縄の新聞は本当に「偏向」しているのか」きっかけ。正直、沖縄の現状の酷さにはもうウンザリで、本書を読むか躊躇はあったんだけれど、でも、そのような沖縄の現状から目をそらさないのは人間としての最低の義務だと思って読みました。読み始めたら止まりませんでした。他のレヴューには左よりというコメントもあったけれど、百田尚樹やネトウヨがどんどん世間を引きずり回すなかで、ほんとうに真ん中(中道)に立とうとすれば、左による姿勢こそが必要なのと思います。→コメントへ2026/01/24
Satoshi
8
標的の村というドキュメント映画を見て、高江ヘリパッド建設問題に興味を持った。本書には映画では取り上げられていなかった右翼との戦いも描かれていた。私は思想的に右でも左でもないように心掛けているが、右翼の妨害はひどいものだし、思い込みで運動家を非難する姿勢には疑問を抱かざる得ない。沖縄の左派寄りの本ではあるが、日本本土に生まれ育った私には理解できない苦しみがあるのだろうと思う。2020/03/03




