内容説明
深川で鍼灸師を営む染谷。「医は仁術」と心得て、還暦を過ぎた今も朋友の漢方医の昭年とともに市井の人々の抱える痛みに向き合う。元辰巳芸者で内儀の太郎にも支えられ、人助けや世直しに奔走する日々を、人情味あふれる筆致でつづった長編時代小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
53
鍼灸師と友人の漢方医が市井の人々を癒すのにほっこりしました。人助けと世直しに奔走する日々から人情味を感じます。疲れていたのですが、じんわりと癒されました。2023/02/22
たち
36
お灸や鍼はやったことないけど、とても興味があります。頭が痛い時にツボを押したけど、あんまり効かなかった。だけど、本当はこんなに効くんですね~。染谷先生に鍼うってもらいたいなぁ。それにしても、染谷先生は身体だけじゃなくて、縺れた厄介事までスッキリと片付けちゃうんだからすごいな。続きないのかな?2021/09/12
wasabi
15
毎度ながら読後の思いは変わらず、かような先生に診ていただけたならばどんなにありがたいことか。今抱えている我が神経痛も、染谷先生ならば根っこから除いてくださるんだろう。オマケに人生相談にも乗り、ときに為政家とも繋がって悪を断ち、力強く救済していただけるのですよ。あの神の手にかかれば、鼻持ちならぬ商人だろうとやさぐれ者だろうと服従するよね。ただ今回は『にんじん船』にせよ『立夏の水菓子』にせよ、コトの決着があっけなくて、なんだかよく分からんままに結末を迎えていた。まあそれが神の手の神の手たる所以なのでしょうが。2024/03/28
RED FOX
14
「素直に詫びれば大事には至らない。知ったかぶりさえしなければ物事は滑らかに運ぶ」川岸で朝日を浴びながら伸びを5回、健康な老人になりたい。2021/02/14
ひさか
11
小説トリッパー2008年夏季号〜2019年秋季号連載のものに加筆修正し、2019年12月朝日時代小説文庫刊。シリーズ2作目。6つの連作短編。年4回、11年に渡る連載という事情なのか、迷走するストーリーに翻弄されて、疲れました。前巻もたいがいでしたが、それを上回る作品です。2020/09/03
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