内容説明
実家の寺・松恩院で日々お勤めに励む僧侶の慧海は、幼い頃からある不思議な能力に悩まされてきた。
それは、幽霊を見ることができる霊能力と、身近な人に命に関わる災難が迫っているのがわかる予知能力。
その秘密を知るのは、住職である父と、高校時代からの友人・柴門の二人だけ。
ごく普通に暮らしたいだけなのに、今日も寺にはさまざまな騒動が舞い込んできて――。
お茶目な幽霊・源治郎の力を借りつつ、凸凹親友コンビが参詣客の悩みを解決!
幸せな家族の形とは――? じんわり心温まるお寺ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
48
今回は若いお坊さんの元へやってきました。この若坊さん、ご先祖様の血を引いて幼い頃から幽霊が視えるそうな。イマドキのお寺さんも檀家離れが多いのかやり繰りが大変みたい。しかも核家族に少子化。我が家も墓は要らんかなぁと考えているようでは源治郎さんみたいに成仏せんかなぁ。慧海の友人紫門の年上の恋人だった人は根性あるねぇ。こういう女性を選んだ紫門もイイ男だって証明かも。表紙の絵に引かないで読んでみられては(^^♪2020/02/10
hirune
34
【Kindle】お寺の納骨堂にお世話になるのもいいかもね😅このお寺さんなら良く面倒を見てくれそうだ。慧海も柴門も根本的に悩みの解決になったわけではないけど、結末は明るいものだったので良かったんじゃないかしら。霊体の源治郎さんのキャラと活躍が楽しかったです☆2020/04/05
みどり
8
ここのところ、こう言った系を毎日読んでいる。 軽い文体に、日常の謎や、特異体質で、人間関係の機微を描いていくもの。 これもその一つ。 シリーズ化はしないみたいだけど。 流行ると思うけど、文庫としては売れないのかもね~。 2020/08/06
イカまりこ
6
KindlenUnlimited ラノベ風の見た目でコミカルでもあるんだけど正直重かった。身近な人の不幸が見えてしまう僧侶と、その能力を理解してくれた親友。この二人が若いのに考え方が渋いというか、背負い込みすぎるというか…だって高校生の時に一生結婚しないって決意するんだよ!言霊ってあるんだよ。お坊さんに言うのはナンセンスだと思うけどw お寺に現れるおじいさんの幽霊が癒し。ただいつの間にか不幸が見える能力より常に幽霊が見える方に意識がいってて、ラストの出会いで現れる能力を忘れててポカンとなった。2020/06/09
sion
2
もつとファンタジーかと思ってた。更にテーマが重かった。迷いながら人を思いやり生きてる主人公達だった。2021/10/23