内容説明
芥川龍之介の孫とひ孫がおりなす、エッセイ。
芥川家の庭に集ってきた猫たちの、のほほんとした三代目、四代目との猫暮らしの日々を猫のイラストで綴る。
芥川家の猫は、お母さん猫にたくされた猫兄弟、迷い猫、邪魔扱いされていた野良猫を思わずポケットに!色んな境遇で集まってきた代々の猫たちを紹介。
猫好きに、理由なんてない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ままこ
73
「月間ねこ新聞」に連載されてた猫エッセイ。昭和から令和まで共に暮らした歴代の猫たちのことが猫愛溢れる視点で描かれている。野良猫で庭にいついたり保護して飼い猫になったのが多い。作者の猫三大ニュース、二十年生きた長寿猫フワちゃん、両後脚麻痺を克服したパーマン、子育て放棄された子猫たちを自分の子供たちと一緒に育てた猫ニャモ。生き物を飼う心構えや反省点に共感した。芥川家の猫たちは幸せだったと思う。文は芥川龍之介の孫の芥川耿子さん、絵はひ孫の奈於さん。猫好きは母から娘に受け継がれているようだ。2024/02/19
宇宙猫
21
★★★★ 子供の頃から今まで飼ってきた猫のエッセイ。猫が家と外を出入りするのが当たり前の時代、沢山の猫達との出会いがうらやましい。イラストがとても可愛い。2020/04/14
たまきら
18
猫好きにはほっこりするお話と愛らしい絵ではありますが、芥川さんでなければ出版されてないのでは…とちょっと意地悪かもしれませんが感じてしまったのも事実です。逆に芥川家をもっと紹介してたら、読む人も多いのかも。2020/10/14
tencoz
5
理想の猫本に出会ってしまった。私の理想とは、「ソフトカバー・A5・平易な文章でカラーの挿絵(もしくは写真)がある・2000円以内」というもの。ドンピシャです。内容は猫が好きであればウンウンと頷きながら読めるもので、大きな事件やエピソードはないけれどもホッコリする。イラストが可愛くてページを開くだけでも可愛い。表紙もめっちゃ可愛い。心が疲れた時に猫を膝に抱きながら読み返したい、そんな本です。2023/02/12