内容説明
2025年には患者数700万人に達するとも言われている認知症。もはや他人事ではありません。
あなたならどうする? この本のなかに、答えがきっと見つかります。
京都大学教授を定年退官した直後に、異変が起きた夫。
若年性認知症の症状が進行するパートナーを抱えることとなった妻。
苦悩から安らぎへの道を模索した、こころ温まる二人三脚の物語。
【目次】
●緑いっぱいの地へ
●スケッチ開始
●初孫誕生
●疑念
●惑いの日々
●孫に会いに
●義姉とのわかれ
●ただ一通の手紙
●神経内科に相談
●要介護認定申請
●乳癌の疑い
●体験デイサービス
●毎日を楽しく
●交換ノートより
●ふたたびのゆりかご
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tomatobook
6
心打つ本でした。アルツハイマー型認知症の夫を持つ多賀さんの体験記。戸惑い・苦悩・不安の暗黒の3年を経て、介護保険を利用しつつ夫婦が笑いあえるまでの軌跡。介護に絶対の正解はなく個別性が高いものだけれど、当事者にとって一読の価値があると思う。良質の介護施設との出会いも大きいが、多賀洋子さんの人柄と夫婦の結びつきが笑いあえる幸せな日々をもたらしたのだと思う。2018/12/30
ひろべー
1
多賀さんの体験記。前半は、ご主人との生活を暗黒の3年といわれるように、お気持ちはとても共感した。後半のディサービスを利用されてからは、明るい前向きな気持ちへと変化し、やはり家に閉じこもっていてはいけない。周囲(社会)の支援の必要性を感じた。後半はメモしたい文章が満載で付箋だらけ。所々涙しながら読んだ。2012/03/30
かのこ
0
エッセー仲間の人が本を出されたので、予約注文して読みました。 ご主人の病気ばかり書いている聡明な人という印象が強かった方です。 不治の病というのは、想像の域を超え、生涯、その病と付き合って行かなければならず辛いものです。そこから逃れることなど出来ません。 ご夫婦の病気からの成長に拍手を送りたいと思いました。 2009/05/30
rana
0
ラジオ深夜便を聞いて早速読んでみた。 優しいご主人だったから洋子さんはこのように介護されたのだろうな。 自分に置き換えてみたとき、祖父母の介護もしたし、義父母の介護もしたが、連れ合いとなると自分自身が高齢にもなってくるし、優しさを持って接しられるだろうか。 心打つ1冊2012/10/03




