内容説明
闇ギルド《終焉のパンドラ》のレヴィアから“先導者の器”と認められ『無名の王国』の王となったエギルだが、元々死地であった場所に人は集まらず、国とはいえない状態が続いていた。そんな時、フィーから人が溢れている故郷シュピュリール大陸の人たちを移住させてはどうかと提案される。新大陸へ渡ったエギルとフィーはそこで九尾の力を身体に秘めた“湖の都”の長、紗霧華耶（さぎりかや）と出会う。長い間、『終の国』と争い続け疲弊した民を抱える彼女にエギルは手を差し伸べようとするが――。 一方、王国の留守を任されたエレノアたちは謎の男ルディアナに咎められ、ただ命令を守るだけの奴隷ではないことを証明しようと独断で動き出してしまう……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MERLI
9
王国を作り皆を幸せにする…その大いなる夢の前に立ちはだかる困難が山のように押し寄せてきます。一番深刻なのは住民がいない事、これを打開すべくエギルは大陸を渡り移住してくれそうな人間を探す。今回でまたさらにハーレムメンバーが増えましたね、彼女達の愛が強くなる度にその愛に恐怖を覚えるんですけど。2020/04/21
真白優樹
9
新たに建国した国の住人を集める為、エギルがフィーと共に彼女の故郷へ向かう中、留守を預かるエレノア達に危機が迫る今巻。―――皆で笑える場所を作る為、今できる事を全力で。 フィーの故郷で戦争に巻き込まれるエギル、謎の男の導きで危機を引き寄せてしまうエレノア達。新章開幕、ハーレムも更に拡大しエロさマシマシ。それと同じく危機も盛り込んでみましたと言わんばかりに二面的な危機が迫る巻であり、シリアスとエロが上手く混じった更に面白さが上がる巻である。果たしてこの危機を乗り越えられるのか。 次巻も須らく期待である。2020/01/24
彼方
5
世界が変わる時に備え、大切な者たちを守るため『無名の王国』建国を目指すエギルたち。まずは住民を増やすべく、戦争の絶えないフィーの故郷である新大陸へ向かう第3巻。湖の都の長でありフィーの昔馴染み・華耶との出会い、代償を払い終の国と戦い続ける彼女を迷わず支えるエギルはまた誰でも…と思いますけど、プロローグの通りそれがエギルの生き方なのだなと。フィーの壮絶な過去やショックもきちんと受け止めて、一人一人真摯に向き合う姿勢が良い…また初めてが野外なのは微妙な気持ちですが、心を開いて結ばれるシーンはぐっときますね…。2021/01/19
佐治駿河
3
それなりに面白い。フィーの掘り下げが多くあり、十分満足。この内容だと、このレーベルで最後まで出版させてもらえるのか心配ですね。既刊は４巻までのようですので大丈夫でしょうか？2024/02/02
白雲
2
別の島、国が登場してきて、フィーのキャラクター掘り下げも完了したと思ったら、またキャラが増えていくと。攻略対象の女子キャラが多すぎてエグい。ここまでくると、不自然さより、最早笑えてくるというか面白いです。 成立させた王国がどうなっていくか、国同士のやり取りを経ていくのか、はたまた最後の意味深なシーンから見て、別々の道を描こうというのか、その辺りは分かりませんが、あくまでもこれがハーレムへ行き着くストーリーならば、どこかですぐ交わり全ヒロインが集結するでしょうから、気軽に楽しむとします。2021/01/09
