内容説明
だれもが興奮できる究極の世界原理!
わたしたちは、こんな驚きの世界に生きている!
時間は存在しない、ビッグバンの先にあるもの、無限の終わり……最新物理学をあなたに。
これほどわかりやすく、これほど感動的な物理本はなかった。長い物理学の歴史から導き出された最前線の宇宙観。
「メルク・セローノ文学賞」「ガリレオ文学賞」受賞の名著!
「物理学の進化」は「物理学の歴史」そのものだ。天才物理学者による世界一わかりやすい物理学と、その全体像!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
trazom
89
この本は、私には三つの価値があった。第一は、量子論に到るまでに人類が辿った知の歴史の認識。その原点にデモクリトスの原子論を置いているのが極めてユニーク。ディラック、ブロンスタイン、ルメートルらの人柄が分かるエピソードも面白い。第二は、著者の専攻であるループ量子重力理論の解説。超ひも理論との比較など、もう少し深く知りたかった思いは残るが…。第三は、情報、熱、時間、無限などに対する物理学的な意味の再認識。それらを「量子的に理解するとはどういうことか」が、よくわかる。知的な刺激に満ちたとてもいい本だと思う。2020/05/11
syaori
73
「科学的思考」の冒険についての本。デモクリトスの原子論から一般相対性理論と量子力学、それに続く現在の取り組みまでが語られます。それは、ガリレオとケプラーの成果からニュートンが自身の力学世界を構築したように、アインシュタインがその力学世界をマクスウェルの電磁気との矛盾を解消する過程で全面的に書き換えたように、先人の思索に立脚しつつ「時にそれを否定し、批判し、より優れていると思えるものを築」いていく人々の物語で、その営みにより精緻になってゆく世界の美しさや奇妙さ謎の多さにこちらも好奇心が刺激されるようでした。2025/06/26
やいっち
71
再読。以下は初読の際の感想: さすがのロヴェッリ。一般向けサイエンス書として一級品。「時間は存在しない」を読んで、ちょっと腑に落ちなかった方は、本書を推奨。西欧の物理学者って素養が豊か。面白く分かりやすい。敢えて日にちを費やして楽しんでいる。やはり、アインシュタインの相対性理論の論文はともかく、せめてニュートンの「プリンキビア」くらいは読まなけりゃと背中を押されたよ。2023/11/15
やいっち
64
通算三度目。改めて一般向け科学書として傑作だと確認。デモクリトスの偉大さをこれでもかと教えられた。その原子像が最新の物理学に至るまで影響し続けているとは! 90年代頃から日本でも超紐理論が流行った。我輩も関連する物理学本を読み漁った。が、LHCの観測は、超紐理論が予測(期待)する素粒子を観測しなかった…大いなる失望と落胆。が、2024/05/05
神太郎
57
久々にエキサイティング。しかし、結構ゆっくり読んだ。紀元前には原子の存在に気付いていたらしい所から基礎物理学の変遷→現代物理学に至る科学史を描き、最新のループ量子重力理論というなんじゃそりゃなものまでを紹介し、最新の物理が導く世界の姿が明らかに。これが100%正しいというのではなく、今のところはという辺り信頼がおけるし、物理の話なのに文学や哲学など文系のジャンルにも話を広げるところに作者の知識もそうだが学問は手段が違うのみで本来的に求めるところは同じ目的であることを示してくれる。2020/03/03
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