内容説明
航空自衛隊の安濃将文三等空佐は、同期の泊里三等空佐ともども内閣府の遺骨収容対策室に出向中。実際は、内閣府に設立された小規模な諜報部門に配属され、CIAから情報提供を受け、シンガポールへ潜入捜査に入っていた。ここシンガポールで、映像解析技術の専門家である田丸という男から、アジア某国の軍事関係者へ、軍事転用出来る技術が渡っていたのだ。田丸と接触を試みた二人の新米工作員は、田丸が部屋で撃たれたとの連絡を受ける。さらに、東京にいる内閣府大臣政務官の能任からの電話で、インドからシンガポールに入った日本人ビジネスマンの保護要請を受けるが、その際に泊里が撃たれてしまう。そこに外為法違反捜査に経産省安全保障貿易検査官の高木摩子、田丸の取引相手の程、警察庁の神崎が現れて--。諜報員となった自衛官を主人公に、東アジアに繰り広げられる国際謀略を描く!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きあら
22
安濃シリーズの3作目。日本の技術の流出を防ぐ為に泊里と共にシンガポールに向うが、泊里は攫われパキスタンまで連れて行かれてしまう。これまでの空自、海自から一転、陸自の番の今回は主軸がスパイへと移る。これまでは真樹とのコンビも良かったけど、泊里とのコンビもなかなか。前作までのイ•ソンミョクと亜州が絡まなかったのが残念。何かAN通信みたいだった。2023/03/13
mike_sugino
6
kindle版で三作を読了。筆者曰く「自衛隊一運の悪い男」安濃三部作でした。一作目では元上官のテロに自ら突入して行き、二作目では某国に拉致され、本作では内閣官房の調査機関に出向されたが防衛情報の情報漏洩を調査している最中に殺人事件に巻き込まれる。相変わらず安濃は野生の勘で突き進む。ここでサブストーリーとして浮かび上がるのが某ドラマで話題になった「別班」。別班に関する本も読んだが、現代の諜報では時代遅れ。「戦争は始めてしまうと終わらない」という言葉が重かった。加害者もPTSDなどに苦しんでいる。2023/10/12
ゆるる
4
(2022-60)安濃シリーズ第3弾。いよいよ本格的に安濃が動く!!って感じで、3作の中でいちばん好きかもしれない。自分のなすべきことに対して、他人を欺き利用するようになるなんて。紗代との関係も気になるし続編期待してます。2022/09/12
ちゃーりー
4
新年、読了一冊目。「安濃将文」シリーズ、となっていることを、「あとがき」で知りました。陸自のレンジャーなどではない、比較的普通の自衛官が主人公でありながら、華僑や、イスラム過激派、国際的な武器商人たちとの、シンガポールや、パキスタンなど、アジア大陸を舞台とした冒険譚は、ファンタジーになり過ぎないように抑えつつも、壮大で、とてもスリリングな読み物でした。アールの存在や、安濃と妻との関係などを考えれば、続編に期待したいところです。2021/01/02
Hideo
4
福田さんの「せよせよ」シリーズ?第三弾。今回は舞台がシンガポールで主人公の自衛官安濃が活躍。追跡道中、特にパキスタンでは色々うまくいきすぎ感があるものの、、、謎の協力者の70年黙った秘密には、こんな話もあるかも...まぁ時代的に(刊行時の)2015年が書ける最後ってのもそうかもね。2020年前代未聞のコロナ脅威後の世界はどう進む...2020/05/07
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