内容説明
脅迫、なりすまし、殺人……巧妙に仕掛けられた姿なきストーカーの罠・罠・罠!フランス国内累計発行部数300万部のNo.1ベストセラーシリーズ!
セルヴァズに届いた高級ホテルのルームキー。その部屋では1年前、成功した女性写真家が壮絶な自死を遂げていた。単独調査に着手したセルヴァズは匿名の情報を手がかりにある地元名士の存在に行きつく。やがて他にも同じ人物に人生を壊された女性がいたことが判明。暴力と妄執、権力で歪められたその過去が明かされるとき、セルヴァズの追う事件とクリスティーヌを狙う黒幕がついに結びつき――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のぶ
74
上巻ではラジオのパーソナリティー、クリスティーヌに対してのサスペンスが中心であったが、下巻に入り自分の思わぬ展開になって行った。セルヴァズに届いた高級ホテルのルームキー。その部屋では1年前に女性写真家が自殺していた。(これは上巻に記載あり)そして宇宙飛行士の存在。セルヴァズはこれらの事件に休職中の身でありながら、単独で捜査を開始する。やがて暴力と妄執、権力に塗れた事実が明らかになり、クリスティーヌを狙う黒幕が結びつく。読み終わって焦点がやや定まらず、全体として散漫な感じがした。次作に期待です。2020/05/24
あさうみ
52
フレンチスリラーらしいといえば、そうだ。警察小説より(休職中も相まって)、クリスティーナの苦行が強くノワール的な。ひとを弄んではいけませんよ、と。すっきりするような、重苦しいような不思議な読了感。ハルトマンは触り…(だから、この巻単独読みも可能)次巻へ持ち越し!2020/01/21
星落秋風五丈原
36
若干クリスティーヌもヒステリー気味でイライラするヒロインではあるが一体こんなに恨まれるほどの事をやっただろうか。第一作からとんでもないサイコパス犯人に見込まれてしまった捜査官が、心と体を痛めつけながら全身全霊で犯人に向かってゆくシリーズはJ・D・バーカーの猿シリーズと共通だが但し連続してハルトマンは出てこない。本編はいわばセルヴァズのリハビリ回にあたる。初回の弱々しさが嘘のように後半は生き生きと動き出す。周囲が「休職中なんだから」と諫めてものめりこんでいくセルヴァズの何よりのリハビリは、結局は捜査なのだ。2020/11/19
巨峰
34
気分は良くないけど、この人の作品は前半の方がいい感じがします2024/03/24
うたかたの日々
33
下巻は展開が早くなって一気に読み切れました。 犯人はそう来るのかという感じでした。最後の復讐のところなければ、気持ちよく終わってくれたのになあと思いつつ、続き出たらまた読みます。2020/06/13