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内容説明
八十すぎまで長年実践してきた健康法を万人のために丹念に書きとめた「養生訓」は、益軒の身体的自叙伝ともいうべきものである。東洋医学の叡智を結集し、自然治療の思想を基本とした、この自主的健康管理法は、現在でもなお実践的価値が高い。
〈解説〉松田道雄/〈巻末エッセイ〉玄侑宗久
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
51
抄訳を収録した『超訳 養生訓』を読んで以来、全文が読みたくなったのがきっかけでした。後の事を考えて健康に気を付ける事、腹八分、運動と睡眠などの「ほどほど」の大切さ、心の落ち着かせる事などは当たり前のようでいてできていない事が多いと反省。特に「薬はを使うのは最終手段と考えよ」はサプリの過剰摂取やメディカル・ダイエットの危険性が明らかになった今を見通しているようだ。中には首を傾げたくなる健康法もありますがそれには注釈でツッコんでいます。そして薬についての記述が『超訳』で収録されていなかった訳はそれに該当します2024/04/20
Shoji
46
儒学者の貝原益軒の『養生訓』、確か教科書で習った記憶があります。儒学者というからには、古代中国の思想がベースになった書かとは思いますが、分かりやすく読みやすい内容でした。ご存知の通り、今から三百年前の滋養に関する価値観が綴られていますが、現代でも十分通用する内容が多い一面、現代科学・医療の常識では有り得ない内容も少しありました。読んでおいて損はないかな。2021/01/15
おせきはん
24
1713年に当時83歳だった医師が執筆した健康法に関する本です。湯治に言及されていると聞き、読みました。湯治についてはもちろん、食べ過ぎなどの欲望を抑え、心の健康を保ち、適度に体を動かすなど、現代に通じることも多く書かれていました。食べ物や薬に関する具体的な記述からは、当時の日常生活を窺い知ることができました。2021/04/30
旗本多忙
16
医者になる者は儒書を読み、易をしらざれば以て医となるべからず、とある。養生訓は、武道なれば道場訓、由緒ある家なら家訓のようなものだろう。貝原益軒の代表作だが、医学や食生活、日常茶飯事に至るまでこと詳細に書いていある。後書き解説に人の生涯の幸福時期を現代では青年期にあるとするが、益軒は人生の終わりに幸福を持っていく生き方をするには、こういう生活が最適だと言ってる。どこを読んでも確かに頷けることばかりだが、これで長生き養生出来るのだろうかと、いや益軒先生は実践していたのだろうかなと。読んでて面白い代物だ。2024/03/31
オカピー
10
江戸時代の薬学者。84歳まで生きており、この時代にしては長寿だと思う。83歳で「養生訓」を書き上げているとは驚異的。現代に通ずるものもあり、ちょっと違うかなというものもありますが、江戸時代にそこまで考えておられたのは凄いと思う。薬や医者に頼るのはやむを得ない時だけで、基本的には食生活や生活全般で節制して生きていくことが大切。特に巻八「養老」の部分は、今後自分が年齢を重ねていく上で大切なことが書いてあり、参考になった。心を静かに、老後を楽しく生きていこうと思う。2024/12/09
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