内容説明
大友義鑑のいたずら心から、肥後の巨漢武将と南蛮女との間に、子が生まれた。容貌のため人鬼と称された彼は、父から嫌われ、周囲から怖れられつつ、堂々たる偉丈夫に成長する。彼が合戦の先頭に立つと、敵はその迫力に逃げ腰となった。怪異な容貌と優しい心をもつ武士の数奇な人生を描く、ユニークな異色歴史小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
誰かのプリン
12
母が南蛮人である混血の武将が、戦国の時代を自分の意思とは関係なく翻弄されていく生き様を描いている。主人公は架空の人物だけど、当時南蛮人も貿易で来日していたことだしひょっとしたらこう言う人物も存在したかもしれない。 九州の合戦を良く描かれていて面白かったです。2017/01/12
TheWho
11
時は戦国時、大友氏、龍造寺氏、島津氏の三強が凌ぎを削る九州の肥後国片田舎の小領主と南蛮女との間に生まれた混血児の主人公の数奇な運命を海を題材にした歴史小説家が描く、歴史伝奇物語。本著は、昭和37年に連載された著者初の長編で、出世作とも云う。著者真骨頂の海洋歴史小説とは違い、紅毛碧眼で鬼と蔑まされた主人公が、没落した菊地忍者衆や和仁家臣団に擁護され堂々たる武将に成長しながらも、心の安寧を求める哀愁深い結びの物語であった。著者初期の名作を堪能できる一冊です。2015/08/30
ちゃこ
5
【初出:S37(1962)年「講談倶楽部」連載】天文17年(1548)〜天正7年(1579)。九州戦国時代、肥後田中城城主・和仁弾正親冬と南蛮人との間に生まれた子・人鬼が数奇な運命をたどり戦国武将として生きた時代を描いた伝奇小説。作者の初長編&初連載作品。 三国(大友・竜造寺・島津)を軸とした戦乱に加え、菊池家再興を宿願とする菊池忍者も登場し、史実と創作が巧妙に融合した非常に読み応えのある作品。白石氏の作品は数作しか読んでいないが、どれも面白いので他にも探してみようと思う。/[2015ー027]2015/12/24
とくま
2
○良作。2017/12/01
さっと
2
豊後の大友軍麾下の武将と南蛮船に連れてこられた異国の女との間に生まれた混血児・人鬼の物語。成長して自身の望む望まないに関わらず、戦国の争乱に巻き込まれていきます。九州を舞台とした著者の作品を読むたび、竜造寺、大友、伊東、島津氏らの勢力争いをおもしろく感じます。伝奇的な要素が多くて楽しめますが、その背景にある九州地方の「戦国時代」も、より物語に深みを持たせているように思います。 2012/03/11
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