講談社文庫<br> 御家の狗

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講談社文庫
御家の狗

  • 著者名:岳宏一郎【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 講談社(2020/01発売)
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  • ISBN:9784062751322

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内容説明

家康の天下盗りの裏には、あまたの異能の臣の姿があった。徳川家に莫大な富をもたらした金山奉行・大久保長安。豊臣家打倒に鬼謀をめぐらした本多正信・正純父子。しかし、君臣の愛憎と泰平の到来の果てに、いつしか彼らは己の時代の終焉を悟る。権力の魔性に魅入られた漢たちの哀しみを描く、傑作短篇集。家康の天下盗りはこの漢(おとこ)たちが支えた!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

yamakujira

4
「胡獱」で大久保長安、「鷹狩り」で本多正信、「花ざかりの杏の木」で本多正純と、江戸幕府草創期の柱石を主人公とした連作で、それぞれに家康や秀忠との信頼や確執。正信は主人の後を追うように天寿を全うした忠犬だとしても、長安や正純は、狡兎死して煮られた狗ってことなのだろうな。福島正則をはじめとする諸大名の改易に辣腕をふるい、傲岸で秀忠に疎まれて身を滅ぼした怜悧で冷酷な男としてえがかれることの多い正純だけれど、「花ざかりの~」では正則との無言の交流がおもしろい。大久保忠隣も加えてほしかったな。 (★★★☆☆)2018/09/07

タケ

0
大久保長安⇒本多正信⇒本多正純の連作。長安と正純は破滅へと至る道。正純の話では正則が好意的に描かれていてちょっと驚き。その反動か秀忠が酷い。2012/11/01

トリコ

0
大久保長安、本多正信、本多正純と家康・秀忠親子との微妙な関係を描いた短編集。誰も彼もふてぶてしい感じで「狗」というイメージではないのだけれど、周りからは「狗」と見られてたんだろうなぁというところが興味深い。本多親子あんまり好きじゃなかったんですが、なかなか格好良い生き様ですね。面白かった。2012/02/19

無名坂

0
初期徳川幕府の文人たちを主人公に据えた時代モノ短編集。機微に及ぶ心理描写が巧み。地味ながら、楽しめた☆★2010/06/27

ハシヒロ

0
大久保長安、本多正信、正純といった、家康の狗の連作集。2009/04/05

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