内容説明
東大入試を突破したエリートの卵・今井章之は、郷里の熊本をあとにし、勇躍、東京へ向かうが、新幹線の車中で、謎の女と隣りあわせる。初対面のはずなのに、この女性は、いやに章之の個人的事情に詳しい。東大生といっても、そこは男の子。女に誘われるまま、若干の野心と期待を抱いて、名古屋で途中下車、ホテルへ向かうのだが、この昭和の三四郎を待ちうける運命は……。江戸川乱歩賞作家の青春ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チョコ
72
40年近く前の小説だけど、夏目漱石の三四郎、イソップ物語からソクラテスとちょっとしたトリビアがあちこちに散りばめられているのが面白い。基本的に人間のやることはイソップ物語の時代の2500年前から変わっていないなぁ。そして、恐らく2500年後も変わってないんだろうな。2021/08/13
かすり
2
東大、受験戦争と裏口入学、頭脳明晰器(!)なる子供をターゲットにした商品、不正をする政治家、スポンサーである大手家電メーカーに頭が上がらないテレビ局と、世相は結局現代とそう変わりがないようです。そしてそれは、イソップの時代からずっと変わらないのかも。この作品がただの青春ミステリに終わらないのはその普遍性と、冒頭から漱石の三四郎を絡めたり、全編に配置されたイソップの寓話でしょうか。ラスト、ギリシャで謎解きとは、それこそテレビドラマ…むしろ映画のようで、印象的でした。2016/02/26
1977年から
0
1979年
慧
0
★1/2
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