朝日新書<br> ゆかいな珍名踏切

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朝日新書
ゆかいな珍名踏切

  • 著者名:今尾恵介【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2020/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022950482

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内容説明

踏切には名前がある。それは実に適当に名づけられている。「畑道踏切」と安易なヤツもあれば「勝負踏切」「天皇様踏切」「パーマ踏切」「爆発踏切」などの謎めいたモノも。踏切の名称にひかれて何十年の、「踏切名称マニア」が現地を訪れ、その謎を解き明かす。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

50
タイトルに惹かれて手にとった1冊。本書は、踏切につけられた「名前」に焦点をあて、気になった珍しい名前の踏切を選び、実際に足を運んで、鑑賞したり、地元の方に取材したり、図書館で調べたりして名前の謎を追った本。多くは、「豆腐屋踏切(三重県松阪市」「茶碗焼き踏切(熊本県八代市)」などの商売がらみであったり、「義経踏切(岡山県津山市)」や「雪舟踏切(島根県益田市)」などの歴史にまつわるものであったりする。そして、昔の風景を今に伝えている。これからは、踏切で待ちぼうけをしているときは名前が書かれた札を探してみたい。2021/01/29

けんとまん1007

38
由来って、いろいろあるものだと再認識。ユニークなものでも、いくつかのパターンがあって、興味深い。過去の歴史もいろいろわかるのだが、共通しているのが、人の時間的な認識。20年ほど前・・・は、大抵30年ほど前という例。時間とは、そういうものかもしれない。2020/03/20

HMax

29
「命名された頃から時間が止まっている」、タイムカプセルのような名前をもった踏切の数々。調査中の聞き取りで、この辺りに鍋屋はありましたか?20年ぐらい前まではありましたよ、という場合は40-50年前まであったということらしい。人の記憶とは面白い。寂しいベスト3:①爆発踏切、②汽船場海岸通り踏切、③ファッション通り踏切、珍名ベスト3:①勝負中踏切、②壺焼踏切、③パーマ踏切、歴史ベスト3:①養老院踏切、②虚無僧踏切、③切られ踏切。 豆腐屋、鍋屋、靴屋、松太郎、弥三郎、等々の店名、人名踏切も多いようで面白い。2020/10/24

田氏

23
バス停の名前に小字などの旧地名が残る例は知っていたが、踏切には意識が及んでいなかった。踏切名は、なかば適当に名付けられる。その地域名や周辺にある施設や工場や商店、なんならその場の雰囲気とかで、ときには漢字が間違っていることもあるほど。そしてその名前は踏切の利用者にすら見向きもされず、命名元の事物がなくなろうとも、○○が丘的な新興住宅地ができようとも改名を迫られることなく、結果としてその土地の記憶を留めている。道端のなんでもない段差だってなにかの遺構だったりするが、その視線を踏切名にむけ、実地調査する試み。2020/07/20

びっぐすとん

20
図書館本。新聞書評見て。踏切にはイライラさせられている私としては踏切名なんて興味なかった。近くの踏切は「十文字踏切」、交差点の近くなら日本全国どこにでもありそう。でも今では忘れられている古い地名や故事、生活の一端をそっと守り続けている踏切名。誰も気にしないからこそ残っている。建物はすぐになくなってしまうけど、踏切は廃線にならない限り残る。これからは踏切にもっと注意を払おう。「爆発踏切」の話はショッキング。踏切名も歴史を語っている。「大体~年前」というのは実際は大抵1.5倍の時間が経過しているのも笑える。2020/05/19

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